神社で、美術館で、結婚式場でひな祭り!

百段雛まつりの紙製のひな人形

「ひな人形」の奥深い世界を堪能できるイベントも(画像:『百段雛まつり』より)

女のお子さんがいるご家庭では大いに盛り上がる行事・ひな祭り。しかし大人になると家でひな人形を飾る機会も少なくなり、気が付けば終わっていた……なんていう年も多いのではないでしょうか。そこで大人が大いに楽しめる東京のひな祭りのイベント3つに注目。日本初の総合結婚式場・目黒雅叙園の『百段雛まつり』、恋愛の神さまとして大人気の東京大神宮の『雛まつりの祓』、そして日本を代表するセレブ一族のひな祭りに触れられる三井記念美術館の『三井家のおひなさま』をご紹介します。


壮観! ひな人形のテーマパーク
目黒雅叙園『百段雛まつり』

百段階段

目黒雅叙園の『百段階段』。展示品保護で暖房は控えめ。寒さ対策は万全で向かいましょう

昭和3年に料亭として創業し、その後日本初の総合結婚式場となった目黒雅叙園。その敷地内には、昭和初期に活躍したアーティストたちが日本画・彫刻・建築を担当して作り上げた7つの部屋が、99段の階段廊下で結ばれている木造建築『百段階段』があります。東京都の指定有形文化財にも指定されている百段階段。その全ての部屋が、ひな人形で埋め尽くされるイベントが『百段雛まつり』です。

毎年東京以外のエリアのおひなさまを招へいしている百段雛まつり。震災や戦災の影響で、東京にはあまり古いおひなさまが残っていないことからこのイベントが始まりました。
柳原白蓮ゆかりの有職雛

柳原白蓮ゆかりの有職雛(写真は2014年(九州ひな紀行)のもの)

2018年9回目を迎える今回のテーマは「近江・美濃・飛騨」。飛騨高山の老舗旅館と旧家のおひなさまや、彦根藩主、井伊家・砂千代姫のひな人形とひな道具など、岐阜と滋賀の町に縁のある百花繚乱のおひなさまが初お目見えです。

『草丘の間』の座敷雛

2014年(九州ひな紀行)の際の『草丘の間』のジオラマ「京の雅な世界での花見」。毎年凝りに凝ったつくり、細部まで見逃せません!


<DATA>
『百段雛まつり』~近江・美濃・飛騨 ひな紀行~
住所:東京都目黒区下目黒1-8-1 目黒雅叙園内 百段階段
TEL:03-5434-3140(10:00~18:00 営業部)
入場料:大人1500円/学生800円/小学生以下無料
開催期間:2018年1月19日(金)~3月11日(日)
開催時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
アクセス:JR、私鉄、東京メトロ『目黒』駅より徒歩3分

大人気! 無病息災と心願成就を願う
東京大神宮『雛まつりの祓』

東京大神宮

恋する女性の強い味方・東京大神宮

縁結びの神さまが祀られていること、そして神前結婚式発祥の地ということもあり、恋愛パワースポットとして人気を集めている東京大神宮。この神社で毎年桃の節句に近い週末に行われる神事が『雛まつりの祓』です。ひな祭りはもともと体の穢れを祓って厄除けを願う行事。『雛まつりの祓』はそんなひな祭り本来の意味を教えてくれる、古式ゆかしい神事です。

2018年は3月3日(土)15時半から(受付は15時~)。年齢・性別問わず誰でも参列でき、罪穢を祓い清め、無病息災と心願成就を祈願してもらえます。……が、東京大神宮の人気もあって年々参列者が増加し、毎年境内に大行列ができる事態となっています! ガイドも2013年に参列したのですが、整理券をいただいてから神事に臨むまでなんと2時間半待ち。しかし100名ごと、1回約30分の儀式では、100人全員の名前が神職の方から読み上げられ、巫女さんの舞の奉納や、参拝者一人ずつ玉串を捧げて神さまにお願いごとをできるなど、一人一人じっくり神さまと向き合える、実に素敵な神事でした。

桃の花守り

こちらが2013年にいただいた「桃の花守り」。雛まつりの祓に参列した人だけに授与される貴重なお守りです

終了後には様々な記念品もいただける大変内容の濃い『雛まつりの祓』。記念品と共に授与されるかわいらしい限定「桃の花守り」に、1年の厄災から守ってもらいましょう。

<DATA>
雛まつりの祓
住所:東京都千代田区富士見2-4-1 東京大神宮
アクセス:JR中央・総武線『飯田橋駅』より徒歩3分
電話:03-3262-3566
開催日:2018年3月3日(土)15時半~(受付:15時~)
祭典初穂料:2000円~

セレブのひな祭りに驚嘆!
三井記念美術館『三井家のおひなさま』

日本橋のひな祭りイベントとしてお馴染みなのが、今年12回目を迎える三井記念美術館の展覧会『三井家のおひなさま』です。
内裏雛

「内裏雛」 三世大木平藏製 明治28 年(1895) 三井記念美術館蔵

日本を代表する企業グループ・三井グループの創業家、三井家。その三井家から寄贈された美術品工芸品約4000点などを所蔵しているのが三井記念美術館です。2005年に日本橋の地に移転し開館。日本橋には江戸時代、ひな人形などを売る「十軒店」という市があったことにちなんで、三井家に伝わるひな人形を毎年公開することとなりました。

紫宸殿雛人形

「紫宸殿雛人形」 五世大木平藏製 昭和9 年(1934) 三井記念美術館蔵

明治から昭和の時代を生きた三井家の夫人や娘たちが大切にしてきたひな人形やひな道具は、当時活躍していた人形師たちが腕によりをかけて作り出した贅を尽くしたものばかり。照明を落とした展示室で、暗闇の中浮かび上がるように現れる優美なおひなさまにうっとりしている来場者の姿も多くみられます。特に婚礼調度品のミニチュアであるひな道具は、小指の爪ほどの小さなものにまで蒔絵や螺鈿、彫刻が施されていてただただ驚くばかり。日本を代表するセレブリティのひな祭りがいかに芸術性の高いものであったか、間近で感じることができます。

次郎左衛門雛

「次郎左衛門雛」 二代永徳齋製 明治~大正時代・20 世紀 三井記念美術館蔵

また彼女たちはその祖母や家族から贈られた人形も受け継いでいるので、時代ごとに変わっていくひな人形の流行りの変遷を、江戸時代から追うことができるのも楽しい点。展示されるひな人形は毎年お馴染みのものも多いのですが、初お目見えのもの、今後公開されるかわからないものもあるので、毎年見逃せないイベントとなっています。

<DATA>
『三井家のおひなさま』
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 三井記念美術館 
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:大人1000円/大学・高校生500円/中学生以下無料
営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
開催期間:2018年2月10日(土)~4月8日(日)
定休日:月曜日、2月25日(日)
アクセス:東京メトロ『三越前』駅より徒歩1分

子どもの頃はおひなさまを飾ってご馳走を楽しむだけだった桃の節句。大人だからこそ判るひな人形の素晴らしさ、行事の本来の意味をイベントで体感しながら、ひな祭りを楽しんではいかがでしょう。




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