株式戦略マル秘レポート/戸松信博の「海外投資、注目銘柄はここ!」

ペソ暴落で急落の南米の楽天メルカドリブレは買い?(2ページ目)

アルゼンチンペソが急落し、アルゼンチンに本社のある南米の楽天メルカドリブレの株価を直撃しています。しかし業績は堅調なままであり、この急落をチャンスと見ることも出来ると思います。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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業績は堅調続く!この急落はチャンスと見る!

この急落はチャンス!?!?

この急落はチャンス!?!?

ただ、個人的にはここまで下がればそれほど心配はないと見ています。これまでも同社は関係国の通貨が下がり続けた中で順調に業績を伸ばしてきたのであって、また非常に高い利益率を保持しています。

同社が受けるマイナスはあくまでそれらの一時的な鈍化であり、赤字や減益というものではありません。あくまでプラスの加速スピードが鈍るということに留まると見ています。いずれにしても同社サイトへアクセルするユーザー数は増え続け、グロスの総商い量(GMV)や取引量など、どの数字も増え続けています。それらの結果を現地通貨ベースで図れば非常に高い成長率となっていますが、米国ドルで測るとかなり目減りするだけというところです。要するに逆風はありますが、南米で高まるインターネット購買の波を止めるまでには至らないと思います。

業績推移は堅調なまま

業績推移は堅調なまま

実際のところ同社株に影響しているのは対前年同期で順調に伸び続けている業績そのものではありません。業績グラフは綺麗に毎四半期伸び続けていますが、決算結果が市場の期待より上か下かで株価が大きく動いています。2013年第1、第2四半期決算の時は、それまで成長鈍化していたことから事前の市場予想が低かったところで予想以上の決算飛び出し、株価も飛び跳ねました。しかし好調を受けて第3四半期では事前の予想が逆に最大限高まっていたところ、(+26.5%増収、+11.9%増益ながら)結果が予想に大きく届かずに株価急落となりました。

そして今回の混乱で市場の評価と株価がさらに大きく下がりました。期待が高くないなか、次の数四半期は予想通り冴えないものとなるかもしれませんが、期待のバーが低ければそう下がらないと思います。やがて低い期待の中で思わぬ回復ぶりが示されると株価も高値を伺うと思います。ただし予想は予想に過ぎず、どれほどのペナルティーボックス期間となるか、一段の下げがあるかないかは未定であり、次の安全な買い好機は最高値である146ドルを抜けた瞬間となります。心配点は第3位の売上国であるベネズエラの不透明さがどこまで業績に悪影響を及ぼすかというところと思います。

参考:グローバルグロースレポート

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
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