現地に程近い本郷通りに面した渡辺ガクさんの以前の事務所を見て、20年ぶりに親と同居するための家の設計を依頼したUさん。
同世代の二人の不思議な出会いから始まった家づくりは、住宅に対して古典的な考えのご両親とデザイン志向の高い独身の息子さんという家族構成、日本と韓国による内外の建材、色やテクスチャーの混合といった、様々な要素をミックスした二世帯住宅として結実しました。

2つの顔をもつ家


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外観
1. 外壁は東側(奥)が赤銅色のモルタル荒塗りの上に水性塗料を重ね塗り仕上げ。西側(手前)がグレーの窯業系サイディング張りの上に水性塗料を拭き取り塗り仕上げ。
外観
2. 息子さんの住む3階の部屋へは外階段から直接アクセスできる。
台所
3. 玄関まわりは玄関ドアと三方を節目のあるレッドシダー張り。


旧白山通りから路地を入った都心の典型的な住宅密集地。決して広くはない約22坪のこの敷地に、ご両親と娘さんと息子さんの4人が暮らせる容積と高さを、建築規制の許す範囲内で目一杯確保。
その上で近隣との関係性を考慮して、赤銅色とグレーの大きな箱を2つずらして配置することで、南側には前庭、北側には駐車スペースを実現しています。
奥まったグレーの壁の前には、銀色に塗られた鉄製の外階段が、折れ曲がりながら3階の息子さんの部屋の玄関まで伸びています。


◆建築データと建築家プロフィール