「いなくなった!」ときは、まずは関係諸方面へ連絡
何度も逃走しているサクラです。警察のお世話になるのはこれで3度目。
ペットというものは私の経験からも、意外と遠くまで移動するものですが、やはりポスターは隣近所から貼っていくのが良いと思います。ポスターは耐水性のテープでしっかり貼りましょう。また、個人のお宅や塀に貼るときは必ず許可をもらうことを忘れずに。
そして、「ポスター編」でも書きましたように、獣医科病院に依頼して貼らせてもらうことです。また、カットをお願いしているトリマーさんも、ペットの特徴はよく掴んでおられます。うまく了解がもらえたら、ペットショップにお願いするのも効果的です。
そして、次に必要なことがあります。「いなくなった!」と判ったらまず、するべきことは、ペット関係諸方面への連絡です。
1 まず警察署に電話をする
「えっ!警察署に電話をするんですか?」とよく訊ねられますが、面白いことに一般の方が路上で迷い犬や猫を見つけたとき、一番に電話をするのが警察署だそうです。なので、逃走して24時間以内の場合、警察署で保護されている場合が多いのです。何度も引き取りにいった経験から申しますと、署内もそれほど保管施設がある訳ではないので、早めに引き取りをさせて頂くのが良いと思います。
2 保健所に電話をする
次に保健所です。こちらは通常かなり広い保管施設を持っていますが、やはり連絡は迅速にしましょう。また最近は、保健所の情報と警察の情報は非常によく交換されていますので、どちらかに届いた情報がもう一方にも伝わっています。数十年前より探しやすい傾向にあるのは、たいへん有難いことですね。そして、飼主さんは自分で周囲を回り、ペット探しをすることになります。警察署・保健所に連絡した際は必ず「自宅と携帯電話の両方」を知らせておくことをおすすめします。
そうでないと探している間に電話が取れません。「なんでこんな当然のことを書くのか?」と思われるかもしれませんが、動転している飼主さんというのは、案外気が回らないものなのです。私もそうでした。
ここでまた自分の経験をお話ししますと、先月飼い犬の「サクラ」が大切にしていた椿の苗を掘り起こしてめちゃめちゃにしてしまいました。ものすごく叱ったところ、フェンスの隙間から逃走してしまったのです。
普通ですとリードを持っていくだけでおとなしくつながれるのですが、よほど「まずい」と思ったのでしょう、道路をまっすぐに北上していきました。そこでまず警察署、ついで保健所に電話を入れました。携帯を持って家の周辺を歩いていると、警察署から電話が入り、「この犬ではありませんか?」という質問がありました。その際に聞かれたのも、「毛色・性別・特徴」に加えて「首輪の色」です。飼主さんは首輪の色をしっかり覚えていなければなりませんね。
サクラは自宅から約1.5キロの公務員宿舎で保管されていました。保護してくださった方と連絡を取り、車で引き取りに伺いました。犬は一目散に車に飛び乗りました。やはり家に帰りたかったのでしょう。有難いことに逃走から5時間ほどで家に戻ってきました。
さて、こうしてめでたく見つかったら、次にすることがいくつかあります。
まだ仕事は終わりではないのですよ!
- 警察署へ引き取った旨の連絡
- 保健所へ引き取った旨の連絡
- 保護して下さった方への御礼
特に3はご本人が「もういいです」と仰るかもしれませんが、保護してもらえなければまだ愛犬・愛猫には会えていないかもしれません。ちょっとしたものでも、お礼の気持ちを伝えることは大切だと思います。また1と2も見つかった嬉しさでつい忘れてしまうものです。連絡はしっかり入れておいて下さるようお願いいたします。