獣医科病院にペット探しのポスターを貼るのは効果的

お宅のペット、失踪したことはありませんか? それとも家出とは無縁の「よい子」ですか?

獣医師としても、日頃お世話をさせていただいている犬・猫の失踪は気になるところです。これについてはちょっと面白いお話があります。以前勤務していた病院に、高齢のマルチーズ犬がよく連れてこられていました。名前は「マル」ちゃんです。

あるとき私の車が盗難に遭い、近くの警察署に届けを出しに行きました。警察署の受付近くに白い犬がつながれているので、「この子はどうしたんですか?」と訊ねると、「保護されて、飼主さんがわからないんです。困ってるんですよ」という担当の方のお返事です。「マルちゃん!」一目ですぐにわかりました。早速飼主さんに連絡すると、やはり行方がわからなくなっているとのこと。無事お家に帰れて、私も面目躍如です。

このように、獣医師は飼主さんに次いで犬や猫の特徴をよく見ているものです。自著「こんな動物のお医者さんにかかりたい」にも書きましたように、獣医科病院にペット探しのポスターを貼らせてもらうのは、かなり効果的な方法です。多くの獣医科病院は病院の前に掲示板を持っています。

「ワクチンを打ちましょう」や「フィラリア検査の季節です」の間に、「探しています」のポスターを貼らせてもらうのです。待合室内に貼らせてもらうと、病院に来る人は皆さん動物に興味のある方ばかりですので、必ず見てもらえます。また、待ち時間が長いと、その情報はクライアントの記憶に強く残ります。

さて、その肝心のポスターです。

ポスター作りに際して、ぜひ気をつけていただきたいことがいくつかあります。箇条書きにしてお伝えしますので、参考になさってくださいね。

1 ペットの特徴をよく把握して説明を書きましょう

ポスター見本

ポスターのお手本です。特徴などがよく書かれています。

「色は白です」とか「耳の先が黒いです」だけでは不十分です。可能ならぜひイラストを入れて下さい。「耳の先が黒い」も半分くらい黒いのか、本当に先端だけ黒いのか、その点もイラストがあればわかりやすいのです。

掲載したポスターはいわば「ベストのお手本」ともいうべきものです。大変わかりやすいイラストが描かれています。


 

2 写真はできるだけ鮮明なものを使用しましょう

街で見かけるポスターのほとんどは写真が貼られています。急いでおられるとき、飼主さんが絵心がないと自覚しておられる場合は、写真でもやむをえないのですが、その際も必ず鮮明なものを使用してください。

拝見するポスターの画像の8割くらいがダメ出しをしたくなるようなものです。家や庭、場合によっては他のペットなど写りこんでいると一層判りにくくなります。また、目が写真のフラッシュを反射しているものも、目の色がわかりにくいのでやめましょう。「目の色」というかなり重要な情報が抜け落ちてしまうことになります。

3 「探している」ことを明確にしましょう

一番上には「探しています」と大きな文字で書きましょう。「WANTED」です。遠目でもはっきり判り、「何かな?」と思った人が近づいてもらえるようにすることが大切です。

4 首輪などの特徴も明記しましょう

参考に掲載した画像をもう一度ご覧下さい。少し判りにくいかもしれませんが、猫の首輪の特徴も書かれています。このポスターは首輪のイラストもあって本当に素晴らしいお手本なのです。

犬・猫は他の人に外されない限り自分で首輪を外しませんから、首輪の特徴はこれも大切な情報となるのです。

5 連絡先をはっきりと

飼主さんの携帯電話は必須です。住所等は個人情報ですので、みだりに記載せず、見つけた人の連絡があってからお知らせするのがよいと思います。
その代わり、「どのあたりでいなくなったか?」は必ず書いて下さい。これも大切な情報になります。

6 ポスターは濡れても大丈夫な状態で掲示する

これも大切なポイントです。面倒でも一枚ずつパウチ加工をしておきましょう。せっかく作ったポスターが雨で見えなくなっては残念です。



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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。