床材・フローリング/床材の基礎知識・選び方

写真で質感をイメージ!フローリングの樹種と特徴

フローリング選びにおいて、部屋に敷き詰めたイメージ写真だけで決めるのは不安なものです。今回は、天然木を使った本物の床板材フローリングを、質感をイメージしやすい写真と共に紹介いたします。いくつか絞り込んだ後、ショールームで確認するかサンプルを取り寄せて、実際に触って価格とも納得のいくものを選ぶと良いでしょう。

原田 正史

執筆者:原田 正史

思いやりの家づくりガイド

フローリング選びにおいて、部屋に敷き詰めたイメージ写真だけで決めるのは不安なものです。今回は、天然木を使った本物の床板材フローリングを、質感をイメージしやすい写真と共に紹介いたします。いくつか絞り込んだ後、ショールームで確認するかサンプルを取り寄せて、実際に触って価格とも納得のいくものを選ぶと良いでしょう。

なお、ここではプリント商品ではない天然木を使った床板材フローリングのみを扱っております。

針葉樹のフローリング

■杉
杉は柔らかく多孔質で熱を伝えにくい性質を持っているので、素足で歩いても暖かさを感じさせてくれます。また衝撃も少なく歩行感も良いです。逆に、柔らかいので傷も付きやすいというデメリットもあります。

杉は無塗装、またはオイル塗装で使用するケースが多く、調湿・消臭効果も期待でき、自然素材を好む方に多く使われています。以前、床・壁・天井にスギ無塗装を使用した老人福祉施設を視察に行った時に、おもらし等の独特の臭いなどがしなかったのは驚きでした。

節の無い製品と節がある製品、また赤味が多く混ざる製品と白味がほとんどの製品とがあります。両者まったく空間イメージが違うので実例写真を参考に比べるといいでしょう。
スギundefined赤味

スギ 節あり

スギundefined無節

スギ 無節


■パイン
杉と同様に柔らかい材で、ぬくもりも感じさせてくれます。経年変化でマツ独特のアメ色に変わっていく材が多いです。これも杉同様に、節の無い製品と節がある製品とがあります。両者まったく空間イメージが違うので実例写真を参考に比べるといいでしょう。
パインundefined赤松undefined節付undefined無塗装

パイン


■檜
高級木材として、柱や床の間、神棚などに使われる檜。独特の香りはいやし効果があるとも言われています。木目も目立たず揃っている製品が多いので、全体にやさしい感じで好まれます。
檜

檜 上小無節


■サイプレス

豪州ヒノキとしてオーストラリアから輸入されていて、外部造作材の方が有名ですが、ハードサイプレスとして室内フローリングとしても商品化させています。
日本のヒノキほど繊細な美しさはないですが、赤味のある木目でシロアリにも強い材です。
サイプレスundefinedハードサイプレスundefined豪州ヒノキ

ハードサイプレス


次のページからは固い材の多い広葉樹のフローリングについてご説明いたします。

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