注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

赤ちゃんにとって良い住まいとは(2ページ目)

赤ちゃんにとって良い住まいとはどんな住まいなのでしょうか?どんなところに注意が必要で、どんな環境が適しているのか。また、家事の負担を少なくする工夫とはどんなものがあるのか?考えてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

赤ちゃんが好む環境とは

  [ ぐっすり寝られる環境をつくる ]
・穏やかな配色の壁や天井
・色や形の調和がとれた家具
・落ち着いた雰囲気
・寝るのにふさわしい照明
・新鮮な空気
・清潔で肌触りのよい家具

赤ちゃんも2歳を過ぎると、想像力を膨らませた遊びができるようになります。言葉も2歳で300語くらい、3歳では約1000語にまで増加します。したがって、寝るときには穏やかな色彩などで落ち着いた雰囲気をつくってあげることはとても大切なことなのです。

  [起きている時 ]

・健やかに遊べる環境
・充分に身体が動かせる広さ
・遊びに適した明るさ
・豊かな自然と面している窓
・丈夫につくられていて、なめても大丈夫な遊具

1歳から2歳のひとり歩き期は、色や形を覚えながら物を区別・分類する能力が発達していきます。室内の窓からどこか1か所くらいは、四季を感じさせる自然と面している窓をつくっておく工夫も大切です。

家事負担を少なくする工夫とは

赤ちゃんと一緒にいるために、家事の負担をできるだけ少なくする工夫は、共働きの家庭などにおいても参考になるポイントです。

  [ 負担を少なくする工夫 ]
・食器洗い機の導入
・収納には扉をつけず、ファイルで関連するものごとにまとめる
・出し放しOKなデザインのものを選ぶ。例えば、モップなどはよく使う場所に立て掛けるなど
・洗濯物は洗濯機のそばに室内用物干し場をつくる
・洗面化粧台の下はオープンにしてわかりやすくしておく
・絵本などが収納できるおうち図書館コーナーを設ける
・押し入れの下を子どもの遊具入れなど、1ヶ所にまとめて入れられるスペースをつくる
・将来に備えて小屋裏収納スペースを作っておく
・万一の収納不足に備えて床下収納庫をつくっておく


ガイド佐川のワンポイントアドバイス

赤ちゃんについて考えてきましたが、これらの環境は大人にとっても気持ちが落ちつき、くつろげることに気がつきます。疲れている時、病気の時、さらに年をとった際に事故を防いで楽に住むことができます。

赤ちゃんがいなくても、赤ちゃんにもやさしい住まいをつくることは、ユニバーサルデザインと言われる考え方に合っているような気もします。

住まいづくりの基本は、どんな人でも使いやすい空間であり、機能性をもっていることをあらためて考えさせてくれますね。
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