日本株は底を打ったのか?
日本株が急落しています。日経平均株価は昨年末終値の16320円22銭から、5日には14180円38銭まで約2100円下落しました。また、東証マザーズ指数も1月23日の1042.14から788.75まで急落しています。株価が下がっている要因は、米国の金融緩和縮小観測から、これまで資金が流入していた新興国や日米株式などのリスク資産から非リスク資産であり安全性の高い国債に資金がシフトしていることが考えられます。
このような流れがいつ終わるのかは誰にも分かりませんが、過去の統計データでは株価が6日以降、底を打ち反発する確率が高いという結果になっています。
暴落の底打ちのシグナルを判定する材料として、以下の条件式に該当する銘柄数を確認しています。
その条件式の詳細は省略しますが、おおよその条件式は以下の通りとなります。
対象:ジャスダック、ヘラクレス、マザーズ上場銘柄
条件:「終値と25日移動平均線との乖離率が-25%以下」かつ
「終値と5日移動平均線との乖離率が-10%以下」
この条件式に合致した銘柄数を確認すると、3日時点では「0銘柄」、4日時点では「119銘柄」でした。ちなみに、過去10年で銘柄数が「100」を超えた日を確認してみると、
2006年2月17日「105」と、2006年2月20日「222」
2006年6月1日「100」
2008年1月16日「125」
2008年10月8日「119」(「リーマン・ショック」発生後)
2011年3月15日「231」と、2011年3月16日:「200」(震災直後)
2013年6月7日「170」
上記6回が該当しました。
(2営業日連続している場合は「1回」とみなしています)
この数字が100を越えた翌日に該当した銘柄を買い、
「10%利益が出た場合、もしくは10日後経過した場合」
に売却した場合の過去の検証結果は以下の通りになります。
勝率: 83.12 %
勝ち数: 64 回
負け数: 13 回
引き分け数: 0 回
平均損益(円): 19,760 円 平均損益(率): 10.09 %
平均利益(円): 28,196 円 平均利益(率): 14.83 %
平均損失(円): -21,769 円 平均損失(率): -13.20 %
合計損益(円): 1,521,534 円 合計損益(率): 777.26 %
合計利益(円): 1,804,537 円 合計利益(率): 948.89 %
合計損失(円): -283,003 円 合計損失(率): -171.63 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 6.376
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 4.99 日
以上が検証結果です。検証結果をみてみると、勝率が83%、平均損益率が10.09%と良好な成績です。現在の局面で上記のルールに従って買い付けを行った場合、統計的には勝率が高く、トレードチャンスであると判断できるでしょう。
現在の株式市場は、機関投資家、外国人投資家、個人投資家すべてが、相場に悲観的になり、売り優勢となっています。しかし、過去のデータでみると、市場暴落時に逆張り戦略で買い付けする戦略は、勝率が高く、トレードのチャンスと判断できます。市場が暴落し、苦しい局面ですが、今後の投資戦略を考える上でご参考にして頂ければと思います。
これらの数字は、あくまでも過去の検証結果ですので、これから先の未来でも同様の結果になる保証はありません。しかしながら、統計的な背景がある数字は、安心してトレードに臨むことができる心強い見方となってくれるでしょう。みなさんも投資する際には一度検証してみて下さいね。
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(このテーマの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)