初心者が気をつけるべき、NISAの注意点とは?

最近、テレビ等でも「NISA(ニーサ)」という言葉を耳にする機会が多くなってきましたが、皆さんはどのようなものかご存じですか?

NISAとは少額投資非課税制度のことです。株式投資等の配当や利益等に対しての税率は、2013年末まで証券優遇税制によって軽減税率の10%が適用されていましたが、2014年1月からは20%と倍の税率になりました。そこで、一人につき1つのNISA口座を開くことができ、その口座を利用すれば「一人年間100万円までの投資については課税をしない(非課税)」というものです。口座の開設の期間は2014年からの10年間で、毎年100万円まで投資が可能で、非課税期間は最大5年間ですから最大500万円までの投資が非課税になります。

どうせ同じ投資をするなら、少しでも税金がかからない方がお得です。しかし、お得を得る代わりに注意点があります。

それは「特定口座、一般口座と損益通算ができない」ということです。

株の取引で損失が発生することは誰にでもあることです。それにも関わらず、特定口座、一般口座と損益通算ができない仕組みなのです。NISAで株を買う場合には、この注意点を踏まえて銘柄を選ばなければならないことを肝に銘じておきましょう。

NISAで儲けるための銘柄選び

まずは、NISAを利用する個人投資家も多くいるでしょうから、SBI証券が公開しているNISA口座を利用した取引の買付ランキングを見てみましょう。人気銘柄は、大型のデフェンシブ銘柄である武田薬品工業<4502>やキャノン<7751>となっています。

早速武田薬品工業<4502>のチャートを見てみましょう。

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武田薬品工業のチャート・YAHOO!JAPANファイナンスより


過去10年間の株価の動きを見てみると、2007年より前の景気が良い時には株価は上昇していますが、2008年以降景気が悪くなってくると株価は下落しています。上の丸印の辺りで購入して仮に5年間保有すれば損失が発生します。

例えば、配当や株主優待を狙って長期で保有するにしても、安いタイミングで購入して株価が上昇しなければせっかくの節税効果を活用できません。ですから、NISAで非課税の恩恵を受けるためには、下につけた丸印のような水準で株を購入して利益を出さなければならないのです。

つまり、これからNISA口座を利用して株式投資を始める場合には、口座が開設できたからすぐに買おうというのでは儲かるものも儲かりません。次の2点を肝に銘じて、売買タイミングと銘柄選びを行うことが大切です。

・中期という長い視点にとらわれず、短期でも利益が出せる株価水準で購入し、株価が値下がりする前に売却する

・中期的に株価が値上がりできる、業績が好調な成長株を探して購入する

ちなみに、NISA口座で取引する時には「特定、一般、NISA」の口座から自分でNISA口座を選択して取引を行いますので、くれぐれもNISAを選択することを忘れないようにしてください。

加えて、NISAの口座を開設するためには住民票の提出が必要になる上に、手続きに時間がかかるようで、私が口座を開設した時は2か月以上も時間がかかってしまいました。いつでも投資できるように、時間に余裕をもって口座を開設することをおススメします。
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