アメリカ国外初出店の熟成肉・Tボーンステーキハウス「ウルフギャング・ステーキハウス」
BSEの問題により、長い間日本で禁止されてきたTボーンやLボーンの骨付き肉が2013年の春、安全性の確認により規制の見直しが実施され、Tボーン、Lボーンの流通が解禁となりました(月齢30ヶ月以下に限ります)。その流れで東京では少しずつTボーンステーキを提供するお店が増えてきており、先日ご紹介した「格之進F」もその一店ですが、世界中に愛好家がいるであろう「ウルフギャング・ステーキハウス」が2014年2月1日六本木の鳥居坂にオープンしました。NYやフィレンツェなどで本場の赤身肉のビステッカの美味しさを知ってしまった日本人であれば、おそらくこの日を楽しみにしていた方も多いことでしょう。オープンして間もないというのに、Barスペースを除いて160席もある店内が、連日満席の2回転だそうで、電話も何度か挑戦して繋がるという状態、早くも人気店となっています。
「ウルフギャング・ステーキハウス」は、ニューヨーク・ブルックリンにあるステーキハウスの名店「ピーター・ルーガー」でヘッドウェイターをされていたウルフギャング・ズウィナー氏が独立、2004年マンハッタンにオープンしたお店です。ニューヨーク、ワイキキ、マイアミ、ビバリーヒルズに店舗があり、アメリカ国外に進出するのは今回、この六本木店が初めてということでもオープン前から話題になっていたお店です。提供するお肉はアメリカ農務省(USDA)の格付けで最上級品質として認定された“プライムグレード”の牛肉のみ、ドライエイジングビーフを提供しています。
Tボーンステーキ狙いでオーダーすべし!
さて、お肉のオーダー方法ですが、ここはやはりTボーンステーキ(ヒレとサーロインがついている部位)を選んで欲しいところ。メニューにある“ステーキ”がそれにあたります。メニューには2名~4名様用までの記載がありますが、目安として4名様用で骨付きの状態で1.4キロ、骨を抜いて1.1キロです。また4名分だからといって厚みが増すわけではなく、2名様用の肉が2枚での提供となります(2名様用で1万5000円)。お肉の焼き方はというと、大皿にバターとお肉をのせ900℃のオーブンで焼き上げるという手法。レアでオーダーしましたがお皿も相当熱いので、テーブルに供されてからもどんどん余熱で火が入るイメージです。
実はお店に伺うのはこの日が2回目。1度目はメディア向けのレセプションでしたがその日頂いたお肉は熟成も良くされていて、さすがドライエイジングの本場、大満足な美味しさでした。しかしこの日頂いたお肉は熟成がかなり浅いもので、恐らく予想以上の客入りで熟成肉の準備が追いついていない印象を受けました。もし熟成肉が好きでいかれる方はもう少し落ち着いた頃に行かれるのがいいかもしれません。
ちなみにラムチョップも頂きましたが、ラム特有の香りはほどよくプリッとした食感で満足のものでしたので、ラムチョップで肉量を調整するのも良いかもしれません。また、デザートはアメリカらしいあま~いデザート。個人的におススメは“ホットファッジ・サンデー”ですが、甘いものが得意でない方はパスするのがよいでしょう。オープンして間もないこともありサービス面もまだ落ち着かないようですが、いずれにしても今年注目の新店であることは確かです。
■ウルフギャング・ステーキハウス 六本木
・住所:東京都港区六本木5-16-50 六本木DUPLEX M's 1F
・TEL:03-5572-6341
・営業時間:
17:30~23:30(22:30 L.O.)
・定休日:無休
・地図:Yahoo!地図情報