2月株式市場の傾向(日経225銘柄)
2月は、株価が上がりやすい傾向のある月です。株価上昇しやすい2月相場でも、例年株価が下がりやすい銘柄も存在します。そこで、今回は2月相場に株価が下がりやすい傾向がある銘柄をご紹介します。株価が下がりやすい銘柄を事前に把握することで、不用意に損失を被るリスクを回避することが出来るでしょう。株価が下がりやすい銘柄をご紹介する前に、2月の株式市場について検証していきます。1月末に日経平均採用銘柄(225銘柄)を購入し、2月末に売却した場合の成績は以下の通りです。
【検証結果】
勝率: 50.13 %
勝ち数: 2,272 回
負け数: 2,260 回
引き分け数: 73 回
平均損益(円): 1,794 円 平均損益(率): 0.60 %
平均利益(円): 21,934 円 平均利益(率): 7.31 %
平均損失(円): -18,395 円 平均損失(率): -6.13 %
合計損益(円): 8,260,236 円 合計損益(率): 2,753.42 %
合計利益(円): 49,833,472 円 合計利益(率): 16,611.52 %
合計損失(円): -41,573,236 円 合計損失(率): -13,858.10 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.199
平均保持日数: 23.52 日
以上が、2月の株式市場の傾向(日経225銘柄)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は50.13%、1トレードあたりの平均損益は0.6%となっています。勝率も5割を超え、平均損益もプラスとなっていることから、2月の日経平均採用銘柄は、上がりやすい傾向があると判断できるでしょう。なお、全銘柄を対象とした検証は、「2月株式市場の傾向は?」で取り上げています。
「2月株式市場の傾向は?」の記事は、こちらよりご覧下さい。
今回の検証では、日経平均採用銘柄(225銘柄)は、2月相場では上がりやすい傾向があることが確認できました。相場全体が上がりやすい傾向のある2月で、株価が下がりやすい傾向の銘柄をご紹介したいと思います。
■2月低成績ランキング
上記の表は、先ほどの日経平均採用銘柄(225銘柄)を対象とした検証において、勝率が低い銘柄のランキングです。今回は勝率が40%以下の銘柄をご紹介しています。低成績ランキング上位の銘柄を確認すると、
【建設関連銘柄】
<1812>鹿島建設[勝率:18.18%]
<1801>大成建設[勝率:27.27%]
といった銘柄が挙げられます。上記2銘柄は、「建設関連株」です。「鹿島建設」「大成建設」ともに業界最大手の一角です。これらの銘柄が2月に下がりやすい要因は、12月と1月に建設関連株が好調に推移する傾向が強く、2月は株価上昇に対する利益確定売りが出やすいことが挙げられるでしょう。
業種や個別銘柄は、月によって、株価が上がりやすい月と、下がりやすい月があります。今回のように簡単な検証をすることで、2月の投資戦略を考える上での、有効な判断材料の1つになることでしょう。これらの数字は、あくまでも過去の検証結果ですので、これから先の未来でも同様の結果になる保証はありません。しかしながら、統計的な背景がある数字は、安心してトレードに臨むことができる心強い味方となってくれるでしょう。みなさんも投資する際には是非一度検証してみて下さいね。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)