ビューティーコーチ 奈部川 貴子さん
スキンケアを中心に美容医療、代替療法、オーガニック美容、スパ、エステなどの取材経験を持ち、女性誌をはじめメディアで活躍中の美容ジャーナリスト。
肌を沈静する美容オイルパックをおすすめ!
紫外線をあびてちょっと疲れ気味の夏肌は、ひとことでいえばプチ敏感肌状態です。日焼けとエアコン乾燥のWダメージにより、肌の防波堤の役目をしている角質層はスカスカで穴あき状態。外からの異物が入りやすく隙だらけの肌になってしまいます。つけいる隙を与えてしまう女子って、ちょっと問題ですよね。
本来、肌は外からの異物を通さないはずなのに、スカスカの角質層はホコリや塵、ダニなどの異物につけいる隙を与えます。ふだんはシャットアウトされている化粧品成分も奥深くへ入り、刺激となって炎症を引き起こし、肌あれや皮むけとなりかねません。夏のプチ敏感に“強い刺激”は禁物なのです。
けれども私たちは肌の不調を感じると、それを治さなくちゃとばかりに“強い刺激”を与えるようなケアに手を出しがちです。たとえば角質肥厚をごっそり取り除くピーリング、自己流のマッサージやパック、アルコールを多く含む美白美容液の使い過ぎなどなど。特に夏肌によさそうに思える美白化粧品はものによってはプチ敏感肌状態のときには刺激になることも多々あります。
(美白化粧品の主成分の多くは、アルコールと一緒に配合されているのも一因。また美白成分を浸透させるためにピーリング成分を含むことも多々あります)
私は長年スキューバダイビングを趣味としているので、潜りにいってプチ敏感肌状態に陥ることはしばしばあります。特に頬のあたりはマスクで擦れてすぐに赤くなってしまって、いつも使える化粧水すらピリピリしみることもしょっちゅう。
本当に敏感肌っぽくなっているときは、肌をしっかり密封してしまうパックさえ刺激になることもあります。そこでおすすめは、ていねいに洗顔をしてから敏感肌にも使えるオイルをつけるというケア。
- プチ敏感肌は植物オイルで保護を!
- 特におすすめは肌を修復してくれる植物オイルたち。オイルはスカスカになった肌の角質層の上にヴェールを作り、一時的に肌を保護してくれる上、オイルに含まれる栄養素が傷んだ肌細胞を助けてくれる。隙だらけで傷ついた肌が自ら立ち直れるように、よりそってくれるような感じでしょうか。
おすすめはクラランスの定番美容オイル、スキンビューティリペア。調子悪くなったらこれでケアするに限ります。上質な植物オイルの組み合わせにより、皮がむけちゃったときのレスキュー用として大活躍しました。不快感がすーっと治まっていくあの安心感はなかなか他のオイルでは得られません。