2014年1月11日に亡くなった淡路恵子さん(享年80)の通夜が21日に、葬儀・告別式が22日に、東京の青山葬儀所で営まれました。生前に近親者に伝えていたことは「カッコイイお葬式にしてよ!」。そんな淡路恵子さんの通夜、葬儀・告別式の様子をレポートします。

祭壇はまるでミュージアム

桜の花を見ながら、好きなものに囲まれてお酒を飲んでいる姿をイメージして作られた祭壇

桜の花を見ながら、好きなものに囲まれてお酒を飲んでいる姿をイメージして作られた祭壇

式場に入って、まずパッと目につくものは、祭壇の両端に飾られた桜の木。これはお花見が好きだった淡路さんに向けて、喪主を務めた長男の俳優・島英津夫さんが知り合いに頼んで調達したものだそう。遺影は大きなスクリーンを設置し、そこに映し出していくという演出で、メインとして使われた遺影は、約3年前に撮影されたものだそうです。

「母が自宅で飲んでいるときのスタイルをイメージしました」という島さんの言葉どおり、祭壇にはリビングに飾られていたトロフィー、宮本武蔵の写真、お気に入りの肖像画、そして淡路さんの両親と元夫の萬屋錦之介さん、亡くなった息子さんたちの写真が飾られていました。

祭壇の脇には、愛用の着物が6着並べられ、とても華やかな雰囲気を醸し出しています。淡路さんらしいといえば、DSとともにドラゴンクエストのソフトや攻略本が飾られたことでしょうか。ソフトの隣に置かれたドラクエのキャラクター・キングスライムの人形が愛嬌をふりまいているように見えます。

中央の生花祭壇は白を基調としたシンプルなもの。しかし、遺影となったスクリーンや、祭壇のまわりに飾られた思い出の品々が一体となっていて、まるでミュージアムのようなスタイリッシュな空間となっていました。

そんな空間を幻想的に演出したのがLEDキャンドル。祭壇のいたるところに小さなLEDキャンドルが置かれているのですが、これは葬儀社の提案によるもの。アクリル素材の焼香台やディスプレイ台に、LEDキャンドルの灯りが柔らかく反射しているように見えます。

淡路さんの著書の一節からスタート

式場入口では、パネルが桜の木と共に置かれています

式場入口では、パネルが桜の木と共に置かれています

通夜の開式に先立って、5分前に正面スクリーンには「凜として……」の文字が映し出され、「ぜったいにコーちゃんの歌を流してね」という生前の言葉どおり、越路吹雪さんの「愛の賛歌」が流れました。そして、淡路さんの著書である「凜として、ひとり」の前書きに書かれた一節を司会者が読み上げます。

ひとりぼっち
それは、もの凄く寂しいことです。
人間は弱いから、心のよりどころが欲しいのね。
でも、生きていかなかればならないの。
生かされているのは、
まだしなければいけないことがあるということだから。
そう思って、ひとりになっても
凜と生きていくしかないんです。

司会者が読み上げてあと、一呼吸置いて、僧侶が入場します。
お勤めは生前から交流のあった豊島区の寺院にお願いし、「寶珠院淡路日恵清大姉(ほうじゅいんあわじにっけいせいたいし)」という法号(戒名)を授かっています。