構造改革で大変化　外食のアスラポート・ダイニング

 3月の株主優待権利確定銘柄

まいど、相場の福の神こと藤本です。3月権利確定の株主優待銘柄は、約622銘柄あります。1年で最も権利確定銘柄の多い月です。その中から、相場の福の神オススメの株主優待銘柄をご紹介いたします。今回は、外食産業のフランチャイズ運営・展開するアスラポート・ダイニングです。

アスラポート・ダイニング<3069> 　(東証JQスタンダード)

東京都港区高輪に本社があるアスラポート・ダイニング。同社は、「牛角」など他社ブランドのエリア本部としてフランチャイズ展開する事業と、「とりでん」「とり鉄」など自社ブランドをフランチャイズ展開する2つのフランチャイズビジネスがメインビジネスです。フランチャイズ加盟店の獲得、管理、運営に強みを持つ、外食フランチャイズチェーンのリーディングカンパニーです。

■株式データ　1月23日終値基準
株価　289円
株数　100株
予想PER（連）13.8倍
PBR（連)　　3.56倍
予想配当利回り　無配
時価総額　約53億円

■株主優待
権利確定日：3月末・9月末
優待がもらえる株数：500株以上
優待内容：
500株以上999株以下　「優待商品」の中から1点（3,000円相当）
1,000株以上　　　　　 「優待商品」の中から2点（6,000円相当）

■株価の推移
2012年9月24日149円から2013年5月20日までアベノミクス相場にも乗り大幅鷹しました。その後は、300円を挟んでの小幅のレンジ相場が続いています。

■注目ポイント
・ 株主優待では、500株（投資金額約15万円）で年間6千円分相当の優待商品が貰えます。優待商品は、店舗で使える商品券のほか、日本酒、明太子、ドラ焼き、アイスクリームなど24種類のバラエティ豊かな幅広い商品から選択可能です。3月末・9月末で年2回3千円分づつ貰えるので、年2回選ぶ楽しみがあります。

・直営店舗を持つ業態を売却するなど、同社が強みを持つフランチャイズ展開・運営に注力しています。焼肉・居酒屋など主力だった夜業態から、キムカツ（とんかつ）、たこばやし（たこ焼き）、ＧＯＫＯＫＵ（スイーツ）など昼業態を強化してブランド・ポートフォリオの多様化を図っています。

・外食に加えて、乳業メーカー「弘乳舎」を買収。同社は業務用商品に強みを持っており、自社の外食チェーンでの利用などや、インターネット通販、海外輸出への取り組みを強化するようです。特に環境汚染が懸念される中国では、日本の安全な乳製品への根強い需要があり、今後大きく成長しそうです。

・同社が得意とするM＆A資金確保のため、平成26年2月3日を割当日とした新株予約権と無担保転換社債型新型予約権付社債を行使価格277円で第三者割当によって全額を投資会社マイルストーン・キャピタル・マネージメントに割り当てています。このエクイティファイナンスにより、流通株式の増加によって流動性の向上は図られますが、上値での売り圧力となりそうです。

・3月末の株主優待の権利確定にかけて、株価上昇が期待出来そうです。早めに仕込むか、または3月末の権利落ち後に安くなったところをじっくり仕込むのが、良さそうです。

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