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やんちゃで楽しいバイク KTM 200DUKE(2ページ目)

一度乗ってしまうと魅力にはまってしまう、KTM 200DUKEの試乗レポートをお届けします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

足回りは良くできているが期待以上ではない

ホワイトパワーのサスペンションを装備

ホワイトパワーのサスペンションを装備

200DUKEは前後のサスペンションに傘下のホワイトパワーのサスペンションを採用しています。ホワイトパワーと言えば、サスペンションのメーカーの中でも一流で、レース等でも実績をあげています。そんなホワイトパワーのサスペンションが純正で採用されているなんて、なんて豪華なんだ! と過大な期待をして試乗した為か、期待以上ではありませんでした。

しかし、よく考えてみれば、それもそのはず。社外のサスペンションは高性能を求める為、乗り心地を犠牲にしても、走行性能を向上させることを目的に出来ています。その為、街中を走ると、硬すぎて乗り心地が悪いと感じることがあります。いかにホワイトパワーと言えど、純正のサスペンションとして採用するからには、乗り心地を犠牲にすることはできません。

そう考えてみると、純正のサスペンションとしてはよく出来ています。車重の軽さも手伝ってコーナーはとても旋回しやすく、乗り心地も悪くありません。

シートとアイドリング時のマフラー音は良くない

KTM 200DUKE マフラー

KTM 200DUKE マフラー

200DUKEのシートは硬く角ばっている為、長時間運転していると、お尻が痛くなります。ただし、1時間程度の運転であれば、気にするほどのことではありません。ツーリングで長距離走るのであれば、何かしらの対策がほしいところです。

また、もう一点気になったのがアイドリング時のマフラーの音です。小さくスタイリッシュなマフラーは個人的にはとても格好いいと思うのですが、サイレンサーの手前にある排気の膨脹室のようなところからポコポコという音がするのです。この音は加速していくと気にならなくなるのですが、なんとも情けない音で気になりました。

久しぶりに本気で欲しいと思った1台です。

原価を下げる為にインド生産にした為か、細かい部分の仕上げや前述したような気になる点はありますが、私個人としては最近試乗した中ではもっとも欲しいと思った1台です。200DUKEは私のように昔からバイクに乗っている30代のバイクユーザーや40代のバイクユーザーには文句なしで勧めたい1台です。

200DUKEの魅力はとにかくエンジン。パワフルに加速するエンジンの魅力はとにかく一度乗ってみて欲しいと思います。これに乗ってしまうと、390DUKEや一気に価格が跳ね上がり装備が豪華になる690DUKEにも乗ってみたいと思わされてしまいます。KTMの魅力に飲み込まれてしまいそうな1台です。

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