三光新道まで歩いてみる
結局、河岸の人たちにも百兵衛さんが奉公人だということがわかり、「長谷川町の三光新道(さんこうじんみち)に常磐津(ときわず)の歌女文字(かめもじ)師匠を呼んでこい」と用を言いつけられる。噺の中では、百兵衛さんは、あっちで聞き、こっちで聞き、ようやく三光新道にたどりつくのだが、実際に歩いてみると10分くらいで到着する。圓生は「新道」を「じんみち」と言う。いかにも河岸の荒っぽいかんじが出ている。この三光新道に「三光稲荷神社」がある。
ようやく三光新道に辿り着いたものの、誰を呼びにきたのか忘れてしまった百兵衛さん。仕方なく「か」のつく先生と聞いたところ、通行人が教えてくれたのが外科医の鴨池(かもじ)玄林先生。……と、話はさらなる大混乱へ向かっていくわけだ。
三光新道の動画はこちら。