「オクシタニアル 東京本店」お薦めのケーキ
店内には、飲み物とともにケーキをいただける6卓12席のカフェも併設。18-20種類近く揃うプティガトーの中でも、南仏らしい素材使いや明るい色彩のものが特に目を引きます。
「オクシタニアル 東京本店」工房シェフの中山和大氏
工房シェフの中山和大氏は、数々のコンクール入賞歴を持ち、フランスで開催される権威ある国際製菓コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2011」の日本代表の一人として出場した実力の持ち主です。
こちらのケーキは、エグゼクティブシェフのステファン・トレアン氏の監修のもと、中山シェフもアイディアを出して共に作り上げるもので、今後の進化にも注目したいところ。
南仏らしい素材の味わいをしっかり出しながら、軽やかな後口で、2つ3つと食べられてしまいます。
ショーケースの中でもひときわ目を引く「ショコラオランジュ」は、南仏を代表する素材の一つ、オレンジの輪切りをイメージした可愛らしいデザイン。爽やかなオレンジムースの中に品のよい甘さのミルクチョコムースが忍ばせてあります。
「バジルフロマージュ」は、濃厚なレアチーズに爽やかなバジルの香りをプラス。ほどよいハーブ風味が南仏を思わせる一品です。上には粉糖で水玉模様を描いたサブレ生地をのせています。
お店の様々なチョコレートのケーキの中でも、中山シェフもお気に入りだという「タルトショコラ」は、なめらかなチョコレートクリームの中にライムが香るパッションのクリーム。底のサブレでサクサク食感も楽しめます。
中山シェフが、「これを作る時は背筋が伸びます」と言うのが「アンジェロ」。というのも、以前お世話になったシェフの同名ケーキを元に、自分流にアレンジをしたものだからだそう。チョコレートのなめらかなクリームの中に、コーヒーのクレームブリュレ入り。上にはチョコレートを絡めたサクサクのロッシェを食感のアクセントとしてのせ、銀箔を飾っています。
これらのケーキの多くが、他店であまり見られない、背が低く少し大きめの円盤形で揃っている点にも注目です。ケーキを仕込むための「セルクル」という円筒形の道具を、このサイズで特注したのだそう。面で大きく見せ、インパクトに訴えるデザイン性は、さすが世界コンクールで工芸細工やアントルメのプレゼンテーションを手掛けてきたシェフならでは。価格も揃っていてわかりやすいですね。
その中で、一つだけ価格の異なるケーキがこちら「パンコンプレ」。定番のシュークリームが無い代わりに、お子様からご年配のお客様にまでなじみやすいようにと考えられた一品です。ふんわり生クリームととろっとしたカスタードを軽いビスキュイでサンドしたシンプルな構成ですが、毎日でも食べたくなるような「おやつ菓子」として愛されそうです。同名のフランスの伝統的な焼き菓子をモチーフにしたデザインが、スイーツマニア心をもくすぐります。
次のページでは、「オクシタニアル」ブランドのギフト菓子の中でも、ひときわ目を引く華やかな「マカロン」をご紹介します。