新しいiMovieが使いやすい
MacのOSXが「Marvericks」にバージョンアップしたのと同時に、ビデオ編集ソフトのiMovieも、新バージョンが登場しました。バージョン番号は「10.0」。これまでは、iLifeグループを構成する1つのプログラムとして提供されていましたが、今回からはiMovie単独でApp Storeから入手できるように変更されました。価格は1,500円。新しいiMovieの編集画面
これまでのiMovieと比較して、操作に戸惑う意見も見受けられますが、さてそれはどうなのでしょうか。ということで、iMovieをレビューしてみました。とくに、今回はAVCHD形式の映像ファイルの取り込みと、iOSとの連係を中心にレビューしてみました。
AVCHDの取り込み機能の拡張
今回のバージョンアップでもっとも注目できるのが、AVCHD形式のファイル読み込み機能が拡張されたことです。旧バージョンでは、基本的にAVCHD形式のビデオカメラからの取り込みにしか対応していませんでした。たとえば、ビデオカメラからハードディスクに動画ファイルをコピーし、そのファイルを読み込むということができなかったのです。ただ、全く方法が無いというわけではなく、SDメモリーカードを利用したり、「カメラアーカイブ」機能を利用するという方法がありましたが、どちらも手間の掛かる方法でした。しかも、これらのファイルはフォルダー構造などがAVCHD形式に対応している必要があり、たとえばハードディスク上にAVCHD形式のファイルが単体で保存されていると読み込めないということがありました。
しかし、新iMovieでは、AVCHD形式の読み込み方法が大幅に改善され、ドラッグ&ドロップでビデオカメラからMac本体や外付けハードディスクにコピーしたフォルダーからはもちろん,ハードディスク上に保存されている1個のAVCHD形式動画ファイルでも読み込むことができるようになりました。
●1個のAVCHDファイルを読み込む
たとえば、ハードディスク上に保存したAVCHD形式の動画ファイルを、iMovieに読み込んでみました。
ハードディスクに保存した1個のAVCHD形式動画ファイル。ちなみに、AVCHD形式の場合、ファイルの拡張子は「.MTS」
すでに、ねこ関連の動画ファイルを読み込んでいるiMovie。「読み込む」ボタンをクリックする
ファイルを選択して「選択した項目を読み込む」ボタンをクリックする
選択した単体ファイルが読み込まれる
これまでは、このような場合はMTSファイルをMOVなど旧iMovieがファイル単体で読み込めるファイル形式に変換してからでないと読み込めませんでした。しかし、新iMovieでは、このようにファイル単体での読み込みもできるようになりました。
●ドラッグ&ドロップでの読み込みも可能!
しかも、さらに簡単な方法として、AVCHD形式のファイルをライブラリのイベント名の上にドラッグ&ドロップしても、iMovieに読み込むことができます。これは特筆すべき新機能です。