C58形239号機試運転と今後の予定
こうして機関車は自力で走行できるようになり、次に、12月20日に「構内試運転」が行われた。試運転には専用の線路がある。大宮総合車両センター脇から北に向かって鉄道博物館脇まで延びる2km弱の距離を往復するのだ。当日は生憎の悪天候。首都圏では初雪となる寒さと横殴りのみぞれ混じりの風雪の中、C58は活き活きと取材陣の前を走り抜ける。前進と後進を何度も繰り返し、最高時速は60km。思ったよりも速く驀進した。JR東日本の担当者によると、「動きも滑らかで、いい感じに仕上がっている」との話だった。
構内試運転は数日行われ、年が明けて2014年1月になると、C58は高崎に移動。上越線(高崎~渋川)および信越本線(高崎~横川)で本線試運転を行う。試運転が順調に推移すれば、やっと盛岡へ戻り、「SL銀河」用客車を牽引して釜石線での試運転や試乗会を経て、晴れて営業運転を開始する段取りになっている。春が待ち遠しい。
<参考記事>
「SL銀河」と復元作業が進む蒸気機関車C58形239号機
<「SL銀河」関連公式サイト>
C58 239復元作業
SL銀河情報