鉄道/SL

「SL銀河」用機関車C58形239号機、40年振りに復活!!(3ページ目)

2014年4月の運行開始を目指して復元工事を行ってきた蒸気機関車C58形239号機が、およそ1年の作業を終えてついに復活した。鉄の塊りだった巨体に火が入り、煙を出し、蒸気を勢いよく吐き出す姿を目の当たりにすると、まるで生き物のように生き返ったと実感する。40年振りに眠りから覚めて動き出した蒸気機関車C58の今をレポートする。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

C58形239号機試運転と今後の予定

公開された構内試運転で快走するC58

公開された構内試運転で快走するC58


試運転線を激走するC58

悪天候の中、大宮の試運転線を激走するC58

こうして機関車は自力で走行できるようになり、次に、12月20日に「構内試運転」が行われた。試運転には専用の線路がある。大宮総合車両センター脇から北に向かって鉄道博物館脇まで延びる2km弱の距離を往復するのだ。当日は生憎の悪天候。首都圏では初雪となる寒さと横殴りのみぞれ混じりの風雪の中、C58は活き活きと取材陣の前を走り抜ける。前進と後進を何度も繰り返し、最高時速は60km。思ったよりも速く驀進した。JR東日本の担当者によると、「動きも滑らかで、いい感じに仕上がっている」との話だった。

歓迎の横断幕

早くも釜石線遠野駅に掲げられた歓迎の横断幕

構内試運転は数日行われ、年が明けて2014年1月になると、C58は高崎に移動。上越線(高崎~渋川)および信越本線(高崎~横川)で本線試運転を行う。試運転が順調に推移すれば、やっと盛岡へ戻り、「SL銀河」用客車を牽引して釜石線での試運転や試乗会を経て、晴れて営業運転を開始する段取りになっている。春が待ち遠しい。

<参考記事>
「SL銀河」と復元作業が進む蒸気機関車C58形239号機

<「SL銀河」関連公式サイト>
C58 239復元作業
SL銀河情報
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