何故今の時代にPCX150は受け入れられたのか?
前述したとおり、過去にも150ccという排気量の車両は販売されてきましたが、アレは売れた! と記憶に残る車両はほとんどありません。しかしながら、pcx150は異例の販売記録を打ち立てようとしています。何故今の時代にpcx150は売れたのか?数年前から二輪車の駐車違反の取締りが厳しくなりました。都内で二輪車が沢山止まっていたスポットからは二輪車の姿は消え、駐車違反による渋滞は緩和されたように思います。しかし、これだけ聞けばよい話ですが、取締りが厳しくなったのはいいが、今度は出かけたときに止める場所がない。これは多くのライダーの反感を呼び、現在は少しずつバイク用の駐輪場が整備されはじめています。では不満が出なくなるほど、駐輪場が整備されたのかというと、答えはノーです。
実際に私の生活の移動手段のほとんどはバイクですが、出かけた先で止める場所が無く困ることはしょっちゅうあります。また運よくバイク用の駐輪場があったとしても、スペースが狭く大型バイクを出し入れするのはとても苦労するのです。
しかしPCX150ぐらいの車両の大きさであれば、多少狭いバイク用の駐輪場であっても出し入れが簡単に出来ます。また、車両の重さも大きなバイクと比べると軽い為、取り回しも楽です。ちょっとした駐車場を完備したコンビニやレンタルビデオショップなどに出かけた際を考えてみても、やはり大型のバイクは止めづらいのです。私は1200ccと400cc、125ccのバイクをを所有していますが、通勤を除いたら、一番使っているのは125ccのバイクです。
なぜなら、前述したとおり、大きなバイクは駐車する場所がないからです。250ccクラスの車両になると、車重は一気に増え、大きさも400ccクラスのバイクと大差がなくなってしまいます。PCX125とPCX150の車体の大きさは全く同じで、重さは1kgしか違いません。125ccクラスよりも力強い走りと、ほとんど変わらない大きさ・重さは駐車場所を確保するのを容易にします。住んでいるマンションに駐輪するときも、場所によっては、原付はOK、大きなバイクはNGというところもあるようです。駐車する場所というのは、現在のバイク選びの大きな要因の一つになっているようです。