クルーズ客船の特徴をクラスごとにみていきましょう。
「カジュアル」は1泊あたり100米ドル～ アクティブ派におすすめ
価格は1泊あたり100米ドル前後で手軽に楽しめるクルーズ。近年大型化が進み、世界では20万トン超の船が多く運航を開始しています。過去には、米国のロイヤルカリビアン、イタリアのコスタクルーズ、香港のスタークルーズなどが日本発着クルーズを実施し、2023年度はイタリアのＭＳＣクルーズが、2019年に新造船した「MSCベリッシマ」で日本発着クルーズを開始。秋までは横浜発着で日本全国をまわり、年明けからは沖縄を拠点に4日間ほどのショートクルーズを実施します。
MSCベリッシマ。プロムナードの傍らにはショップやレストランが。天井はプロジェクションマッピング
設備は船によって個性があるので、しっかりデッキプラン（船の見取り図）をチェックしましょう。スポーツ施設やスライダー、ゴルフコース等アクティブに楽しめる施設が多く、船内イベントも多彩です。例えばMSCベリッシマの乗客定員は5000名を超え、巨大テーマパークのようでグループやアクティブに過ごしたいかたにおすすめ。
キッズクラブも充実し、ファミリーや三世代に人気です
※船上とは思えない、MSCベリッシマのアクティティビ（無料）
◆クルーズ船例
MSCクルーズ、ロイヤルカリビアン、コスタ、スタークルーズ、ノルウェージャンなど
◆参考基準(MSCベリッシマ）
船客一人あたりの総トン数:約30トン
乗組員一人あたりの乗船客数:約3.5名
総トン数:171,598トン
乗船定員:5686名
全長：315ｍ 全幅：43ｍ 就航年：2019年
「プレミアム」は1泊あたり200米ドル～ 寛ぎ空間でのんびり船旅
価格は1泊あたり200米ドル～のクルーズ。昨今は大型化が進み、日本発着クルーズを実施するプレミアム船は、10万トン前後と比較的大きな船が主流です。日本人の思い描くクルーズのイメージに近く、華やかさと上質さがあり、落ち着いた雰囲気。最近はファミリーや三世代利用も多く、子ども向けのイベントやキッズアクティビティなどサービスが拡充しています。夫婦やカップルなどで、のんびり船旅を楽しみたい人におすすめですが、GWや夏休みなどは賑やかな雰囲気になるので、時期を選ぶことも大切です。
ダイヤモンドプリンセス。アプリを使うと好きな場所にドリンクやフードを運んでくれる
日本発着クルーズでもおなじみのダイヤモンド・プリンセス。メインダイニングでは、毎晩コース料理を堪能（クルーズ代に込み）
◆クルーズ船例
プリンセスクルーズ・セレブリティクルーズなど
◆参考基準(ダイヤモンドプリンセス）
船客一人あたりの総トン数:約42.8トン
乗組員一人あたりの乗船客数:約2.5名
総トン数:115,875トン
乗船定員:2706名
全長：290ｍ 全幅：37.5ｍ
船客定員：2,706名 就航年：2004年（2014年3月改装）
