少額投資非課税制度(NISA)
まいど、相場の福の神こと藤本です。来年2014年から少額投資非課税制度(NISA)が始まります。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。 今回は、NISAで新規公開銘柄(IPO)に投資する方法を解説しましょう。新規公開銘柄って何?
株式市場にデビューする事を新規上場(IPO)と言います。今まで関係者だけが株式を保有していた未公開企業が、公募増資・売出しなどで、一般の投資家に公募で株式を募集します。この時の販売価格が公開価格と言われます。また、上場した時に初めて付く株価が、上場初値です。新規公開銘柄を個人投資家が購入するには、通常の株式の購入とは異なり、すべての証券会社では取り扱っていません。元々に新規公開銘柄を引き受けてきた証券会社があり、証券会社ごとに配分される株数があります。
銘柄ごとに、複数の証券会社が引き受け証券会社となるので、銘柄によって新規公開銘柄を買える証券会社が異なります。
これについては、例えば東京IPOのような新規公開銘柄の情報サイトで、引き受け証券会社をチェックすることが出来ます。
欲しい新規公開銘柄がある場合、引き受け証券会社をチェックして、その会社で申し込む必要があります。例えば、藤本の所属するSBI証券は、ネット証券ではNO.1の新規公開銘柄を引き受けていますので、数多くの新規公開銘柄に投資することが可能です。
そこで、ブックビルディングという新規公開銘柄の需要調査に参加することで、新規公開銘柄に応募できます。あらかじめ決められた○○円~△△円という仮条件がありますので、その範囲で何円なら買いたいか、申し込み時に記入して応募します。但し、応募したすべての投資家が新規公開銘柄が配分されるわけではありません。その証券会社の持っている配分株数以上に応募株数があった場合は、抽選などによって配分されることになります。
楽天マー君を超える43連勝中
今年は新規公開株(IPO)の勢いが止まりません。初値が公開価格を上回る「連勝記録」が43(2013年12月6日現在)になっています。2006年3~6月の39連勝を抜き、66連勝した05年10月~06年2月以来の記録だそうです。例えば、下記の表が今年新規公開した銘柄の初値が公開価格の3倍以上になった銘柄のランキングです。
こちらは、全てSBI証券の取り扱い銘柄でした。 2014年のIPOは、2013年の水準をさらに上回る70~80社と予想されています。
NISAで新規公開銘柄はいかが?
少額投資非課税制度(NISA)では、1年間の投資金額100万円未満の株式・株式投資信託への投資の売却益が非課税となります。新規公開銘柄の場合、ハイリスク・ハイリターンですが大きな売却益を得ることのできる可能性があります。通常口座の場合、2014年からは、売却益の20.315%が課税されます。
例えば、公開価格1000円の銘柄を1000株を公募・売出で購入して、初値2000円で売却したケースを考えると、手数料を考慮しないと
2000円(初値・売却価格)×1000株ー1000円(公開価格・購入価格)×1000円=100万円の売却益となります。
通常口座ですと、100万円×20.315%=20万3150円が課税されることになります。
これが、NISA口座ですと、課税額がゼロです。
非常に大きな違いとなります。
人気のある新規公開銘柄については、抽選の倍率も高くなり、簡単に当選することは難しい状況ですが、もし当たれば、大きな売却益が期待可能です。NISA口座での、新規公開銘柄への投資も良さそうです。
その場合は、新規公開株の取り扱いが多い証券会社でNISA口座を開設するのがおススメです。
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