「1人3役」の人々を研究して分かった効果的なストレス対処法

この研究では、学生でもあり、社会人でもあり、家庭人でもある、3つの大きな役割を同時にこなしている人のストレスとの付き合い方を探りました。すると、仕事でも、家庭でも、学校でも、より満足度が高いと答えた人達には、ある共通項があるということが分かったのです。

それは、「Avoidance」、つまり、「回避する」という方法を取っていたということ。

「回避」というと、一見、悪いイメージがありませんか? 「逃げたって問題は解決しない」と。しかし、ここでいう「回避」は、現実逃避よりも、もっとポジティブなものでした。

それは、少しだけその場から離れる、というもの。友達とお茶をする、電話をする、ジョギングする、1人のんびりお風呂に入る、など。俗にいう、「気分転換」です。「気分転換なんて、だれだってやっている!」と思われるかもしれませんが、同じ気分転換でも、その質がポイントになってきます。

ここで言う、効果的な「回避」は、自分の体だけでなく、心も離すことがポイント。


気分転換は、心を休憩させる時間

例えば、ママ友と気分転換にカフェに行っても、そこでグチばかり言っていては、心が悩みの根源から離れることができません。折角、子どもをパパに預けて気分転換しているはずなのに、子どもと離れている時間も、ずっと子どものことを考え続けている、これが「育児から離れられない感覚」を引き起こしていることがあります。

特に、「気になっていること」「悩んでいること」の方が引きずりやすい傾向が強いので、どうしてもモヤモヤした気持ちから四六時中離れられない状態になってしまうのです。

意外とおろそかにされている「心の休憩」。あえて「考えない時間」を作らないと、どんなにステキに思える気分転換法も十分な効果を発揮できません。
  • バラの香りのお風呂に入りながらも、頭の中は、数時間前の激怒シーンでいっぱい
  • 有名店のスイーツを食べながらも、頭の中は、前夜の夫婦ゲンカのシーンを再現
これでは、折角の気分転換が台無しになってしまうのです。

気分転換とは、むしろ、頭を空っぽにしやすくするために、いつもと違う場所へ出向き、いつもと違うことをやるもの。こういう風に捉えた方が効果的な気分転換ができるはずです。

人間は考える動物。それゆえに長けているのですが、それが時に仇となり、自分を苦しめてしまっていることもあるのです。我が子を愛しているからこそ、育児を大切にしていきたいからこそ、あえて、「子どものことを考えない時間」を作る。そうやって小さなリセットを繰り返していくことで、心にストレスが溜まらなくなっていきます。

「子どもとまっすぐ向き合えていないかも……」と感じたら、心の休憩が必要なサイン。ぜひ、「空っぽになる」ことを目的にした気分転換法を探ってみてください。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。