貧乏やいじめの体験にも「学び」がある
「悲しい」気持ちのままでは、心を歪めます。それを活かして生きるヒントを見つけてみましょう
両親が家庭内離婚状態になっているのを見ると、結婚にもいいイメージを抱けませんし、貧乏なために卑屈になるなど、マイナスの影響ももちろんありました。でも、手に職をつけたいという意識が芽生え、保育士の資格を取りましたし、その後も、ライターというスペシャリストの仕事を続けることができました。逆境から復活を果たした母の姿を見て、励みにもなりました。精神的に強くなり、冷静で謙虚な視点を持つことができ、それは、仕事や恋愛で役に立ちました。それらはすべて「学び」であったと思います。
また、子どものころ集団無視や物を隠されるなどのいじめに遭い、学んだことは「どんなに気持ちを汚されても、魂までダークに染まってはいけない」ということでした。いじめに遭ったからといって、同じように加害者になってはいけない、恨んではいけない、自分の存在価値を否定してはいけない、ということに気づいたのです。また、いじめのおかげで、しっかり内観できたので、社会人になってからの人間関係は好調でした。それもやはり、素直に「学び」を得てのことだったと思います。