よくある事故と意外な事故
多い事故のひとつに不慮の溺死や、溺水や転倒、転落があげられます。不慮の溺死や溺水は、乳幼児から高齢者が多いのですが、そのほとんどは浴槽内で起きています。乳幼児がひとりで浴室に入り込み浴槽に落ちてしまうというような事故は、ドアノブにロックのあるものを選ぶことで防ぐことができます。家族が入り終わったら水を抜く習慣もつけておきましょう。意外な事故としては、ブラインドやロールカーテンのヒモです。最近窓まわりをすっきりしたいという考えで、ロールカーテンなど、デザイン性の高い商品が市場に出回っています。その一方でブラインドやロールカーテンのヒモで子どもが首を引っ掛けてしまう事故が発生しています。ちなみに東京都はこの10月に「ブラインド等のヒモの安全対策」に関する議論をスタートさせました。どんな事故例が報告されているのでしょう。
・ブラインドのヒモを下ろしたままでちょっと目を離した際、自分で首に引っ掛けてとれない状態になっていた
・ロールカーテンのヒモで首がしまり病院に運ばれた
・カーテンを留めるタッセルが一歳児の首に引っかかり窒息して救急搬送された
対策としてはヒモ上のタッセルやブラインド等のひも部分のループが子どもの手の届く高さにないように注意をしたり、操作コードも子どもの届かない高い位置に留めるなどの注意が必要です。
子どもの事故は設計段階で配慮しておくこと、さらには使い勝手で注意することなど、気がついたら早めに対策を講じておくことでかなり防ぐことができます。