窓の位置を確認
都市部の住宅密集地では、隣家と密接して窓も開けられない、採光も期待できないといった敷地も少なくありません。寝室などのプライベートな空間は2階につくることが多いのですが、隣家の人と目が合って気まずい思いをしてしまうと、せっかく設けた窓も開けづらくなってしまいます。未然に防ぐには計画している建物の周りの窓の位置や大きさを調べ、あらかじめ立面図に書き込むとよいのです。あわせてバルコニーの位置やキッチンの換気扇の位置も記入してみてください。隣家の窓と高さをずらしたり、隣家の窓のないところに設けたり、植栽で目隠しをすることでプライバシーを確保
外まわりにあるものの確認
生活は当たり前ですが、住まいの中だけでは成り立ちません。室内を快適に維持するにはさまざまな設備が必要になり、それらに付随する機器や配管などが外まわりに設置されます。それらは、考えながらレイアウトをしないと、後々メンテナンスに困ることもあるでしょう。まずはどんなものがあるか整理してみます。◎地中または地上にあるもの
排水管、汚水管、雑排水管、ガス管、汚水枡、雨水枡、止水栓、量水器、散水栓、境界杭
◎壁際または壁にあるもの
ガスメーター、電力計、給水器、エアコン室外機、雨水管、立水栓、外部コンセント、防犯ライト、換気扇、給湯口、排気口、エアコンダクト、電気支線、電話線、引込ポール、その他エコキュートなど
きちんと配置計画をして図面に記入しておかないと、思いがけないところに枡やフタがきます。また、図面ばかりではなく現場での打ち合わせも大切です。
玄関の中央に枡がきてしまった例