現在12カ国と相互協定のあるワーキングホリデービザの発給数を見ると、全発給数(約2万)のうち、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドで、その90%近くを占めています。これは英語圏での生活への憧れや、この3カ国が制度を導入してから約30年を経ているため、現地にはワーホリコミュニティができ、渡航を検討するに際して情報が得やすいという背景があります。

今回は、3カ国なかでもニュージーランドのワーキングホリデーについて、その特徴をガイドの視点でまとめてみました。


最大の特徴は物価の安さ

オークランド

ニュージーランド最大の都市オークランド

英語圏の他国との違いとして、まずは物価の安さが挙げられます。オーストラリアやカナダと比べ、シェアハウスでの滞在費や食費に割安感があることから、滞在予算がかなり限られている場合は、ニュージーランドでの滞在の方がより長く現地に留まることができる計算となります。

ニュージーランドの人口の3割が集まるオークランドや、都市の中心エリアに拘らなければ、滞在費はさらに抑えられるでしょう。
また、有機農園で住み込みの手伝いをすることで、食事と滞在費を免除してもらえるWWOOF(ウーフ)というプログラムもあり、こうした制度を有効に利用するという方法もあります。


人生の転機として

ニュージーランドは日本の田舎町のように、時間がゆっくりと流れているような感覚になる国でもあります。ワーキングホリデーを、「仕事一辺倒だった生活から切り替えるターニングポイントにしたい」、「自分を見詰め直す時間がほしい」、などと思っている方にはいい環境かもしれません。

反面、ニュージーランドにはオークランドのように都会的な街もありますが、ほとんどの街はこじんまりとした街です。東京や大阪などの大都市で過ごした方は、あくまで違う環境を求めに行くという観点がないと、退屈してしまうかもしれません。


ニュージーランドの治安

ニュージーランドは海外にあって治安の良い国のひとつであることは間違いありません。しかしながら、近年は引ったくりなどの犯罪が目立ってきており、繁華街では現地の警察が気をつけるように呼びかけたりする姿も見られるようになりました。

最大都市のオークランドの繁華街でも一本裏通りに行くと、ほとんど人影が無くなるような場所もあります。概して日本に比べると、飲食店等の閉店時間も早めです。


意外と多い? 2カ国目のワーホリ

ガイドの感覚でしかありませんが、ニュージーランドを2度目のワーホリに選んでいる人は意外と多いのでは、という印象があります。最初のワーホリをオーストラリアで終え、ワーホリビザでの海外滞在に慣れた方が、次にニュージーランドを選ぶというものです。

ワーホリビザは基本的には1年間有効なのですが、それは同一国での話。国を変えれば、年齢制限(概ね30歳)内で何度でもワーキングホリデーで海外に滞在することができます。

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