「省エネ家電」とは
省エネ家電・エコ家電とは、製造から利用、廃棄までが考えられた家電のこと
■節電ができること
使用時に消費する電力が少ないことだけでなく、消費するエネルギーに対し効率が良いこと(例:少ない電力でたくさん冷やせる、暖められるなど)も含めて、省エネ性能か高いと評価されます。消費者にとって最もわかりやすく、また電気代が安くなるという直接的メリットがあるので、誰もが意識しやすい項目でしょう。
■節水ができること
使用する水量が少ないこと。洗濯機・食洗機・便器などの評価ポイントとなります。節水は限りある水資源を大切にするということに加え、浄化の際に使用するエネルギーも削減するため、結果的に発生するCO2削減にもつながり、省資源+省エネとなります。水道代は微々たるもののため、ついつい節水は見逃しがちですが、ぜひ押さえて欲しいポイントのひとつです。
「エコ家電」とは
エコ家電とは、省エネはもちろん環境負荷の少ないことが求められます。上記2項目以外に、様々な環境配慮が実施されています。以下、製造工程から順にそのポイントをご紹介します。これらのポイントを押さえた家電が、いわゆる「エコ家電」と言えるでしょう。■製造工程でのCO2排出量が少ないこと
その製品が作られる過程で排出されるCO2が少ないほど、環境負荷の少ない製品と言えます。最近は、製造過程での排出量をリリースやサイトで公表する企業も増えています。より環境に配慮した製品を使いたいと思う方は、チェックしてみて下さい。
■リサイクル材を利用していること
廃棄した製品などから、再利用できる材料を取り出し使用している製品。今までなら捨ててしまっていた材料を再度使うことで省資源になるため、取り組む企業も増えています。昔なら「新品の材料じゃないの?」と言われていたのに、時代は変わるものだと痛感されられます。
■リサイクルしやすい構造であること
将来、廃棄する段階を考慮し、異素材(金属と樹脂など)を使う場合、それぞれの材料に分離しやすい設計にしている製品。エアコンなどではこのような工夫がされている機種も増えています。
■梱包資材を削減している
必要最小限の梱包にすることで、梱包に必要な材料を極力減らす努力がされています。また、クッション材として利用されている発泡スチロールを段ボールにするなど、再利用しやすい素材への変更も進んでいます。
■輸送時にもCO2削減している
大型の家電(テレビ・冷蔵庫など)は、その輸送時にも大量のCO2を排出します。家電の場合、日本の隅々までできるだけ早く製品を届けるために、陸上輸送が主流でした。しかしCO2削減のため、鉄道による輸送への転換=モーダルシフトが推奨されています。鉄道で輸送した商品には、カタログに「エコレールマーク」が記載されていますので、参考にしてみて下さい。
これらの取り組みは、カタログではなかなか判断しにくいので、企業サイトの「環境への取り組み」などのページを読んでみると良いでしょう。参考までにいくつか挙げておきます。
【参考サイト】
・シャープ 社会環境活動
・東芝 社会環境活動
・日立 環境への取り組み
・三菱 CRSの取り組み
・パナソニック 環境活動
・ソニー 環境情報
省エネ家電・エコ家電選びのポイント:2. 省エネラベリング制度を知る>>