3.本格派ラーメン
あくまでも例外的ですが、ラーメン専門店と遜色ない高レベルのラーメンを提供している回転寿司店があります。食堂併設型や専門店とのタイアップ型があります。<代表的なラーメン>
●「市場場外がってん食堂 大島屋」大島屋ラーメン
鶏ガラの深みのある味わいは回転寿司店が提供するラーメンの粋をはるかに超える本格派!こちらの店舗は回転寿司店と食堂が合体しているので、食堂で提供されているラーメンが回転寿司店でも味わえるのです。
回転寿司のラーメン かくあるべき
さて、回転寿司店のラーメンにも各種ジャンルがあることがおわかりいただけた事と思いますが、「寿司の〆にラーメン」は今後、定番化していく可能性が非常に高いと見ています。これまでも「寿司の〆にうどん派」は関西を中心に多くいたのですが、これからはじわじわと全国にファンが増えそうな気配が濃厚です。そこで大きなポイントとなるのが、いかにインスタント感を払拭できるのか?ということになります。
味噌ラーメンの場合、どうしてもお湯で味噌を溶いただけ、といった深みのないスープになりがちなので、寿司と相性の良い、魚介や塩味のスープや清湯系のすっきり醤油味が個人的にはおすすめです。
また、回転寿司ならではのラーメン、にも心ひかれます。このジャンルで秀でているのが、「はま寿司」です。これまでにも「特製漬けマグロの塩ラーメン」「磯ラーメン」「びんちょうと桜エビの塩ラーメン」「牡蠣ラーメン」など様々な海鮮系ラーメンにチャレンジしています。
漬けマグロの塩ラーメン
人気ラーメン店では限定の新作ラーメンを心待ちにしているファンが大勢いますが、「はま寿司」のチャレンジにも密かに期待したいところです。
そして、回転寿司ラーメンの第一人者ともいえる「無添くら寿司」はこの11月よりとんこつ味、旨辛醤油味、旨辛とんこつ醤油味が加わり、4種類ものラインアップが揃いました。
無添くら寿司4種類のラーメン
「無添くら寿司」の麺も全粒粉入りの特製平打ち縮れ麺にするなどくら寿司らしいこだわりをみせています。ここまでくると「〆の一杯」ではなく、ラーメンだけをわざわざ食べに来るファンが出てきてもおかしくはありません。
これからの回転寿司ラーメンの行方は?
店でのオペレーションを考えるとさすがにラーメン用の寸胴を用意して、ガラからスープをとる、なんてことはできないので、どこまで本格派の味が出せるのか?というのが課題になってきますが、潮系スープや海鮮系の具などでオリジナリティを出していくのが回転寿司店らしい選択でしょう。ラーメン専門店では直前に炙ったチャーシューをラーメンにのせて提供する店もあるので、炙りマグロや炙りサーモンのラーメンなんてのもおもしろそうです。
和歌山ラーメン店ではカウンターにサバの早寿司が置かれており、寿司を食べてラーメンが来るのを待つ方が多くいます。寿司とラーメンの組み合わせはラーメンファンにも受け入れられるのではないかと思っています。
ラーメンマニアのblogが回転寿司ラーメンでにぎわう日が来るのが楽しみです!