中古住宅を手に入れる時にはじめに心がけたいこと
中古住宅を手に入れる時に気をつけたいことは、まず家の状態についてです。専門家が現地を見ないと分からないようなところももちろんありますが、中古住宅を手に入れようと思っている方に、はじめに大切にしていただきたいのは「見た目の第1印象」です。「わぁ、思っているよりも明るくきれい!」
「なんだか、気持ちが落ち着くわ~」
と印象が良い場合もあれば、
「思っていたよりも暗いわね・・」
「築年数に比べて古い感じがする」
という悪い印象を受ける場合もあります。
これは、一緒に見た家族によって印象が変わることもありますが、家族みんなが悪い印象を受ける場合は、住んでもしっくりしない、家のことが好きになれずに違和感がずっとつきまとうなど、家との相性が良くない可能性があります。家の候補の優先順位を決める際の1つの要素にしてみましょう。
信頼出来る専門家に同行してもらう
中古住宅を見る場合は、専門的な視点で見ないと分からない部分があります。その時に大切なのが「信頼出来る専門家」に同行してもらい、専門的に見てもらうことです。ここでいう専門家とは、リフォームの経験が豊富な工務店や設計事務所の設計士などのことをいいます。どうやって信頼出来る専門家を見つけることが出来るのか?
専門家を見つけるにはいくつか方法があります。その代表的な2つをご紹介しましょう。1つ目は、身近なところでリフォームをした友人、知人の家で「素敵だな!」と思った時に、設計や施工を担当した方を紹介してもらうという方法です。2つ目は、インターネットなどで「リフォーム」「工務店」「設計事務所」などのキーワードでホームページを探し、実際にその工務店や設計事務所に相談に行ってみるという方法です。この場合、信頼出来るかどうかは、相談に行ってみた時の会社の雰囲気をみることや、実際にその会社でリフォームした物件を見せてもらえるかどうかで判断するのがベターです。なぜなら、お客様と信頼関係が築けている会社は、工事をした後もお客様と良好な関係を結んでいて、見学させてもらえることが多いからです。
重要な関係書類はそろっているか?
見学をして、気に入った家が見つかり、実際にこの家を購入しよう!と決めた後に押さえておきたいのは、重要な書類がそろっているかどうかです。重要な書類とは、増築や改築をする時に必要な書類で、まず大切なのは、「確認申請書の確認済証」と工事が完成した時に受ける「完了検査の検査済証」です。この2つは、建売住宅・中古住宅を購入するときに、売主から譲り受けるものですが、家の状態と同じぐらい大切な資産です。書類が無いと、増築や改築が出来ない場合がある
これらの書類がないと、増築や改築する時に工事が出来ない可能性があります。またリフォームローンを組む時も「建築基準法に適合した家かどうか?」で判断されます。万が一、完了検査時の検査済証がない場合は、ローンを組んでのリフォームが出来ない可能性もあります。中古住宅の場合、これらの書類が無い場合はリフォームや増改築が出来ない可能性がありますので、専門家に相談してみましょう。ただし、その家の建った地域や年代によっては、確認申請などを受けずに建てているケースもありますので、その場合は、最寄りの役所の建築課や建築指導課に聞くか、相談にのってもらっている専門家に相談してみましょう。
掘り込み車庫がある場合は、気をつけましょう!
建売住宅と中古住宅の両方の場合にあてはまる注意事項は、「掘り込み車庫が許可をとって作っているものかどうか?」という点です。掘り込み車庫とは、前面道路と家の建っている敷地の段差が2.5m以上ある時に前面道路から掘り込んで(くり抜いて)作っている車庫のことです。この車庫を作るには通常、役所の許可が必要です。建売住宅や中古住宅の場合、施工主の第三者が許可を取っていない可能性もあります。仮にそうであれば、家の建て替えや増築を行う場合など、この車庫が違法行為となり、撤去しない限り工事ができないケースがあります。
「ステップ3 家を手に入れる5つの手段を知る」を2回にわたってお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
家づくりに成功するために必要なのは、自分たちの欲しい家のイメージを明確にすることと、それを提供してくれる会社や専門家とのマッチングです。具体的に家づくりを考えている方は、その部分に妥協することなく、理想を叶えてくれる相手を見つけ出しましょう。