一時保育を利用したことはありますか?
ママの病気や冠婚葬祭だけでなく、リフレッシュする為に利用できる一時保育が増えています
そこで今回は、それぞれの一時保育の特徴と違いについて解説します。一時保育を正しく理解すれば、利用シーンに合った使い分けも可能。「うちは保育園に通っているから利用することはないわ」というご家庭でも、今後再び育休を取った際のことなどを考えて知っておくと便利です。
市区町村によって異なる公的な一時保育
まずは公的な一時保育について。こちらはお住まいの市区町村のホームページから、一時保育の利用要件に関する記載を見てみましょう。例えば東京都内のいくつかの区で比較してみても、区によって違いがあることが分かります。■ 一時保育の利用要件についての記載比較
- 世田谷区……保護者の就労、就労のための技能習得、通学、通院、介護によりお子さんを保育できないとき
- 大田区……保護者の出産、疾病等で入院したとき、保護者が同居の家族の看護や葬儀・婚儀等で育児に支障がある場合
- 品川区……保護者が病気、出産や就職活動などのためにお子さんを保育できないとき
- 足立区……保護者の通院、冠婚葬祭への出席や急な外出、カルチャースクールや買い物に出かけたい時、リフレッシュしたい時など
- 渋谷区……子育てのリフレッシュを主な目的とする(理由は問わない)
ここで注意していただきたい重要なポイントがあります! 上記の記載は、各区のホームページ上の「一時保育」の利用要件をまとめたものですが、この「一時保育」という呼び名以外でも、実質的に一時保育と同じ機能(サービス)を提供している場合があるのです。
例えば世田谷区の場合、一時保育としてはリフレッシュ利用ができませんが、「ほっとステイ」という別の枠組みであれば、理由を問わず子どもを預けることが出来ます。品川区の場合ですと、児童館などで実施している「オアシスルーム」という枠組みでこれを受入れています。
このように、市区町村によって一時保育の位置づけが異なる上、同じような機能を果たす事業・サービスであっても役割や管轄が異なると別々に取り扱われている場合が多いのです。利用するシーンによって、適したサービスを選び、上手に活用しましょう。
民間の保育サービスの一時預かり
市区町村が実施している一時保育の場合、料金が安く気軽に利用できるというメリットがありますが、定員枠が少なく利用したい時にタイミングよく利用できないエリアも多いようです。その点、民間の保育施設が提供している一時預かりであれば、公的なものより料金は高くなりますが、比較的予約が取りやすいかも知れません(もちろん人気が集中する施設は常に予約がいっぱいの所もあります)。料金や利用時間も施設によって異なりますので、幾つか比較してみると良いでしょう。