少額投資非課税制度(NISA)
まいど、相場の福の神こと藤本です。来年2014年から少額投資非課税制度(NISA)が始まります。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。今回は、今後の成長が期待できる東証2部銘柄に注目して解説しましょう。
東証2部ってどんな市場?
東京証券取引所には、東証1部・2部と新興企業向けの東証マザーズ・東証JASDAQ市場があります。東証1部と2部の大きな違いは、“上場基準(審査基準)”が東証1部のほうが厳しくなっています。東証に上場する際は、株主数などの様々な数値基準をクリアする必要があるのですが、東証1部のほうがより厳しい基準となっています。
まず、東証に新規上場する場合、原則的には東証2部に上場することになります。しかし、特に高い流動性が見込まれる場合、いきなり東証1部に上場することもあります。今年最大規模の新規上場だった サントリー食品インターナショナル<2587>は、いきなり東証1部上場でした。
東証2部に上場した銘柄は、1部指定替えの数値基準を満たして、その会社が、東証に指定替えを申請し、認められれば東証1部に指定替えとなります。
東証2部は、東証1部へのステップとなる市場といえるでしょう。また、東証2部は、流動性などの面から割安に放置されやすい市場です。日本経済新聞のマーケット総合面には、各市場の投資指標が掲載されています。
PER /PBR /配当利回り
東証1部 16.59/1.35/1.61
東証2部 14.31/0.88/1.86
(PER・配当利回りは連結予想ベース、PBRは連結前期基準)
*出典:日本経済新聞 2013年10月26日朝刊
すべての指標が、東証1部よりも割安になっています。また東証2部は、市場平均でもPBRが1倍割れとなっています。
東証2部でスクリーニング(銘柄選択)
NISAで株式投資を行う場合、5年間の非課税期間を考慮すれば中・長期投資でじっくり投資するのもひとつの手法です。東証2部の割安株にじっくり投資を考えて銘柄を選別するために、SBI証券のスクリーニング~テクニカル&財務条件検索機能~を使って、下記のランキングを作成しました。NISAでの株式投資の銘柄選びのご参考にしてください。1銘柄だけに集中投資するのではなく、複数の銘柄を組み合わせて購入するポートフォリオ投資がオススメです。
市場平均よりも投資指標が割安で20万円以下で買える銘柄の配当利回りランキング
検索条件
投資金額 20万円以下
予想PER 14.31倍以下
実績PBR 0.88倍以下
コード 銘柄名 単位株 株価 最低投資金額 PER 配当利回り 時価総額
9986 蔵王産業 100 1,034 103,400 11.0倍 4.25% 60億円
8995 誠建設工業 100 659 65,900 7.3倍 3.79% 13億円
1405 サーラ住宅 100 945 94,500 7.9倍 3.70% 48億円
3944 古林紙工 1000 135 135,000 11.9倍 3.70% 23億円
5928 アルメタックス 500 327 163,500 10.8倍 3.66% 38億円
10月30日終値ベース。PERは予想連結、PBRは実績
今回のポイント
【ポイント1】東証2部は、割安株の宝庫、じっくり投資に向いていそうです。【ポイント2】複数の銘柄を組み合わせたポートフォリオ投資もひとつの手法
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