毎日が楽しくなるような製品を
ボダム社のデザインチームのうち、1人はなんと日本人。9歳からドイツで暮らし、ドイツの大学でデザインを学んだという島津はるかさんにもお話をうかがいました。「プロダクトデザインをドイツの大学で学び、卒業後すぐにボダムに入社して6年になります。3人のエンジニアと一緒に試作品を作っていくのですが、開発期間はだいたい6か月から1年半。同時進行で多数の製品を作っていきます。CEOのヨーガンさんのリクエストによるものも多いですよ」と島津さん。試作品は10回以上に及ぶことが多く、ボダムらしさと新しさの両立が難しいところだといいます。
「ボダムという会社はマーケティングを重視しません。それより大切なのはボダムらしさ。シンプルながら機能面を大切にし、何より心掛けているのは“毎日が楽しくなるような製品づくり”」という島津さんの話は、ヨーガン・ボダム氏が語る“出しておいて美しいもの”という理念に通じ、これからの製品展開が本当に楽しみだと感じました。