歯列矯正/歯列矯正の種類・方法・金額・注意点

手軽な矯正治療 マウスピース矯正のメリットと注意点(2ページ目)

歯の矯正治療法は、ワイヤー矯正、裏側矯正、インプラント矯正など様々。最近広まっているのが、特に手軽なマウスピース矯正です。マウスピース矯正の流れと、主なメリット、デメリット。さらに注意点とクリニックの選び方について解説します。

石井 府中

執筆者:石井 府中

歯科医 / 審美歯科ガイド


マウスピース矯正の治療の流れ

マウスピース矯正(アソライナー)

マウスピース矯正(アソライナー)

マウスピース矯正を行う場合には、まず最初の精密検査が欠かせません(どの矯正治療でも精密検査は必須です)。矯正治療は3次元的に歯を動かしていく治療方法です。表から見た時の歯並びだけでなく、噛み合わせやあごの角度なども立体的に把握してから施術をスタートします。

マウスピース矯正は、歯の動きに合わせて大体10~15ステップのマウスピースを作成し、段階を踏んで治療を進めます。歯の状態を立体的に把握し、患者さん1人1人に合わせた治療プランの設定も欠かせません。

全てのステップが終わると、最後のマウスピースは保定用に使用します。歯は動かした後、どうしても元に戻る作用が働きます。これを抑え、整った歯並びを定着させる為に必要な最終ステップが保定です。

これらの治療期間中、マウスピースはいつでも取り外しが可能です。治療中にホワイトニングなどの審美歯科治療を受けることも出来ますので、歯並びが整うと同時に、お口元を白く明るく仕上げることが出来ます。


マウスピース矯正の注意点とクリニック選びのポイント

矯正治療全般は、保険のきかない審美歯科治療になります。各クリニックのHPなどを確認し、きちんと実績や説明のあるクリニックを選びましょう。

また矯正治療は他の審美歯科治療に比べ治療期間が長く、費用や期間・完成度の問題でトラブルになるケースもあります。治療を行う前に、治療期間や費用・どこまで歯を整えるのかなどのご希望に、きちんと応えてくれるクリニックを選ぶことが大切です。

他にも、急いで歯並びを整えようとすると痛みが出たり、ひどい場合には骨吸収(こつきゅうしゅう)といって骨内のカルシウムが分解され骨が非常にもろくなってしまうトラブルが歯の根元である歯根(しこん)に起こり、歯がダメになってしまうケースもあります。事前にきちんとカウンセリングなどで説明を聞き、信頼できるクリニックで治療を行うことがポイントです。
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