選んだストラテジーに沿って自動売買
ミラートレーダーを採用するFX会社が増えている
かくいう私も、ポジションを持っているとどうしてもマーケットの動きが気になり、ついタブレットでマーケットの動きを確認してしまいます。時には深夜まで起きてしまうことも……。
ミラートレーダーは、たくさんあるストラテジー(運用戦略)の中から、自分で納得のいくものを選んだら、あとはそのストラテジーに沿って自動的に売買してくれるシステムトレードのことで、イスラエルにあるTradency社が提供しているサービスです。ストラテジーを組んでいる世界中のシステムプロバイダーの中からTradency社が審査を行い、投資家向けに提供するのに十分と思われるものを取りまとめたものです。たとえばFXプライムbyGMOが提供している「選べるミラートレーダー」では、300種類以上のストラテジーが提供されています。
現在、Tradency社のミラートレーダーを提供しているFX会社は、セントラル短資FX、FXプライムbyGMO、インヴァスト証券、FXトレード・フィナンシャルなど複数社があります。そもそも提供元がTradency社のものなので、いずれのFX会社に口座を開いても、操作方法などに大差はありません。ただ、会社によってオリジナルのストラテジーを導入しているケースもあり、完全に同じものということはないようです。
一定のトレード経験を積んでから利用しよう
このように、自分以外の何者かが運用してくれるということになると、一般的に起こりがちな誤解は、「だったら初心者、中級者向けだね」というものです。でも、決してそのようなことはありません。だって、システムプロバイダーが提供しているストラテジーは300以上あるのですから。そこから自分が「コレだ!」と思うストラテジーを選択するためには、どういうロジックでそのストラテジーが組まれているのかということを、自分自身が熟知していなければ、まずできないでしょう。そして、そのストラテジーを理解するためには、さまざまな投資戦略の基本を知らなければなりませんし、テクニカル分析のクセなども理解しておく必要があります。そこまで出来て初めて、ストラテジーを選択できるようになるのです。
だから、ミラートレーダーを甘く見てはいけません。初心者はむしろ自分で通常のトレード経験を積んで、ある程度、マーケットのことやテクニカル分析の手法などが理解できたところで、ミラートレーダーの利用を検討に入れるべきであり、最初から「誰かが運用してくれるから」というイメージで利用するものではないと思います。