さまざまなミネラルウォーター
様々なミネラルウォーター
それもそのはず。現在、国内だけでもざっと800種類以上のミネラルウォーターが市場に流通しています。中身の水は同じでもボトルデザインが違うものなどを含めると実際にはその倍ぐらいの種類があるようです。
これだけあると、どういう水を選んだらいいか悩むという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
産地(採水地)や硬度、含まれているミネラル、ボトルデザインなど選ぶ基準はいろいろありますが、案外見過ごされているのが、原水とその製造プロセスかもしれません。ミネラルウォーターは生まれ(産地)が大事なのは言うまでもありませんが、育ちも大事です。
ここではその簡単な見分け方についてご紹介しましょう。
ミネラルウォーターの4つの「品名」
ラベル
・ナチュラルウォーター
・ナチュラルミネラルウォーター
・ミネラルウォーター
・ボトルドウォーター(もしくは飲用水)
「ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」は、特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の化学的処理がされていないもの。
ナチュラルミネラルウォーター
ちなみにこのミネラルはもともと採水地の土壌に含まれているものであり、自然の経過の中で溶け込まれたものです。
対して、「ミネラルウォーター」は、ナチュラルミネラルウォーターを原水としたもので、品質安定をさせるためのミネラルの調整やばっ気(水を空気にさらすことにより水中の微生物有機物の分解を促進させ浄水する行為)、原水の混合などが行われています。
そして上記3つ以外の水がボトルドウォーター、もしくは飲用水ということになります。まず上記3つと大きく違うのは、原水が地下水でないものも含まれるということでしょう。
また実際にはその4つ以外の品名で販売されている「水」もありますが、その場合は「清涼飲料水」や「炭酸飲料」などと表記されており、ミネラルウォーターのカテゴリーには入りません。
4つのカテゴリーから選ぶには
ミネラルウォーターの採水地
その中で、どうせならミネラルも含んでいるものがいいということであればナチュラルミネラルウォーターを選ばれるといいでしょう。ちなみに日本で生産されているミネラルウォーターの86.8%(2012年)がこのカテゴリーに属します。(ミネラルウォーター協会より)
ボトルドウォーター
・水に加工をほどこして、機能性をもたせているもの(水素水、アルカリイオン水など)
・水以外の成分を溶解させているもの(プラチナウォーター、酸素水など)
・水からあらゆる成分を取り除いているもの(ピュリファイドウォーター、純水)
・元々の水が雨水や海水であるもの(海洋深層水)
などがあります。
ぜひ一度、手に取った水がどのカテゴリーの水なのかチェックしてみてはいかがでしょうか?