株価が低迷している太陽光発電銘柄3社に爆騰期待も!?
2014年以降、世界の太陽光発電設備需要は伸びていく見通し
サンテックパワー(STP)は世界最大のソーラー企業でしたが、2012年に破綻し、現在上場を維持して更正中です。最近も負債処理を巡って複数の幹部と社長が辞任するなどゴタゴタが続いてきました。
LDKソーラー（LDK）は最もひどいバランスシート状態であり、いつ破綻してもおかしくない内容です。同社は実際、4月と8月にデフォルトを起こしており、支払が滞っている状態です。
株価状況で最下位となっている香港上場のソーラーギガ（00757）は、上記2社よりバランスシートは大幅にマシではあるものの、悪いことには違いなく、過大な負債を抱えます。同社の内容は破綻寸前まで達していませんが、2012年前半に巨額赤字となる下方修正を出したのと同時に、非常に低い株価にも関わらず大型増資に踏み切り、株主からの信頼を完全になくしたことで株価低迷しているのだと思います。
もちろん、太陽光発電銘柄は前述の銀行のような重要金融機関でないので、実質国有化など政府が表立って支えたりしないと思いますが、それでもかなり多くの雇用を創出している業界であり、連鎖倒産ともなれば大変です。
もともと中国政府主導のもと、過大な設備投資によって肥大化してしまったので、当局にも責任があります。そして実際のところ、中国では大手太陽光発電企業に省や政府からの支援が相次いでいます。恐らく上位20社以下で潰れざるを得ない太陽光発電企業は潰し、なるだけ再編、吸収合併する形で上位20社までに集約して業界を再強化して行くものと思います。最近、中国政府は付加価値税の50％をソーラー企業に還付すると発表し、8月末には補助金も交付しています。
来年以降の太陽光発電セクターの見通しは明るい
ただ、太陽光発電セクターの業績と株価が回復するかは、最終的には世界の需要が決定します。世界の太陽光発電設置量は2011年までに急拡大で成長していきました。2007年頃の太陽光発電株の大幅上昇はこのことを織り込んでいたものでした。そして2012年は一気に需要が落ち込み、2011年からほとんど伸びず、世界全体で30GW（ギガワット＝百万キロワット）に留まりました。さらに2013年は欧州の落ち込みが響き、また国別で（欧州を一つの国と考えなければ）世界首位の中国もあまり伸びず、世界全体で2012年を下回る25GW程度の需要に減ると予想されています。しかしながら実は、日本が積極的な刺激策（高い補助金）を業界に打ち出し、1－3月期だけで1.7GWも設置し、年末には5GWを超え、中国に次いで世界2位にまで大躍進すると見られます。そして、世界首位の中国は今後さらに大幅に伸びていく予定で、2015年までの太陽光発電設備容量の目標を従来の21GWから35GW以上に引き上げると発表したばかりです。また、下の図にあるように、今後米国も急拡大していくことが予想されています。
世界の太陽光発電設備需要は2014年から伸びていく見通し
参考：グローバルグロースレポート
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