収納家具・棚・タンス・シェルフ/収納家具・棚・タンス・シェルフの選び方

収納内をあとからカスタマイズするプラン

収納スペース内には棚やパイプを設えるのが一般的。でも暮らしが変われば収納も変わる。特に若いファミリーには、もっと自在にカスタムできる収納がオススメです。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

食器や日用品の収納であれば棚、衣類収納にはハンガーパイプと棚や引き出しを設けるのが一般的。部屋の使用目的と収納物が決まっていれば、それで何の問題もありません。ところがLDKのような場所であっても、部屋の使い方と収納物が変わることがあります。そこで、その変化に対応できる収納について考えてみましょう。

まとまった収納を確保する

収納造作
オープンな間取りでは収納用の壁面をキープしたい。
間仕切りのないワンルームタイプのLDKは、家族や来客とのコミュニケーションを大切にする家庭に人気です。男性や子供、来客も気軽にキッチンが使える上に、開放感の高い空間が評価されてのこと。ところがその反面で、見せてもいい場所と見せたくない場所の区別をつけないと、まとまりのない空間になってしまいます。

そこでポイントになるのが収納プラン。LDKであるからには、キッチン道具のほかに生活必需品も集まる場所です。収納物の種類も数も多いので、まずは収納量を確保。壁一面を収納スペースに割り当てます。収納の形式は、床から天井までを使った大きな収納扉のついた収納にして、賑わいとくつろぎが調節できるようにします。さらにその扉を引き戸にすれば、扉をオープン状態のまま作業ができるのでキッチンには有効です。

では次に、将来の変化に対応しやすい方法を取り入れてみましょう。

内部を作りこまない収納

収納家具を入れる収納
手持ちの整理ダンスやデスクを収納内に置いてもOK。
LDKの使い方が変わりやすいのは、若いファミリーの場合が顕著です。子供がまだ小さくて、子供の成長とともに生活が変化する家庭では、暮らしながら収納を変化させていくというやり方が現実的。そうなれば、むしろ収納内部は、棚も何も設えずにスペースだけを確保して、内部には市販の収納シェルフを置いて使うという方法が考えられます。

LDKの壁沿いにまとまった収納スペースを確保してあれば、量的にはひとまずクリア。問題は、その収納スペース内の使い方です。

キッチンの近くには予備の調理道具、食材のストック、食器。ダイニング近くには食器、取説や郵便物などの書類。掃除機やアイロン台など、家事道具の収納も加えたいところです。子供関連ではオムツ、おもちゃ、着替え、学用品。大人用には本、雑誌、趣味の品など。さらにはPC、テレビ、ゲームなどの置き場も必要でしょう。

こういった収納物であれば、市販の収納シェルフが使えます。しかもメタルシェルフであれば、木製の棚板よりも耐荷重が大きいため、大量の本やテレビなど重いものであっても安心です。また市販の収納シェルフには、スライドテーブルやフックなどのパーツが使えるものも多く、カスタムしやすい点が有利です。

こうした収納シェルフを使うときには、設計段階で収納スペースのサイズに反映させておきたいところ。あらかじめ商品の寸法を調べて、幅と奥行きが上手く納まるような設計に留意してもらいます。さらに先のことになりますが、組み立てたシェルフを収納内にいつ収めるかについて、工事中なのか完成後でも良いのかタイミングも相談しておきましょう。

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