魚介の素人の旬太郎を通して知識が深まる作品
■作品名築地魚河岸三代目
■作者名
はしもとみつお
■原作
大石けんいち、鍋島雅治、九和かずと他
■連載雑誌
ビックコミック
■ストーリーと概要
築地の魚市場を舞台としたグルメ漫画。ストーリーは、毎回魚介の種類1テーマを取り上げ、2~3回程度の長さでまとめていきます。
主人公は、築地市場の仲卸・魚辰で三代目を務める赤木旬太郎。元大手銀行の人事部で、自ら関わったリストラ執行の責任を感じて辞職、妻の実家の魚辰の三代目を継ぐこととなります。
魚介に関しては全くの素人の旬太郎。最初は、口うるさい従業員から馬鹿にされながらも、その持ち前の明るさ・誠実さで徐々に信頼を得て行きます。
そして、なによりも魚介に対しての食いしん坊と好奇心が旺盛で、気になったら日本全国どこへでも飛んでいく行動力をもっています。
そのバイタリティで、築地や魚を通じて起こる様々な問題を解決していくのです。
■おすすめの理由
魚離れが進んでいる日本の食問題に一石を投じるストーリーを展開し、魚介を食べることの素晴らしさや意義を教えてくれ、さらに魚介についての知識が深まります。
こうした知識は、旬太郎の周りの人間たちが、旬太郎に問題を定義する形で進められ、旬太郎が問題を解決するたびに読者に伝達されるようになっています。
知られざる日本の漁業の話、築地の移転の話なども満載されていますので、社会の勉強になる漫画としてもおすすめです。