才能ある兄とその才能を見抜いた弟
■作品名さよならソルシエ
■作者
穂積
■連載雑誌
月刊フラワーズ
■あらすじ
ゴッホ兄弟の話です。
19世紀末、パリ。
のちの天才画家ゴッホ(フィンセント)の弟テオドロスは画商として一流になっていた。
権威主義の画壇界を根底から覆したいと思っていた。
その頃の絵は、画家が美しいと見たものをより美しく絵に描くことによって
感動を伝えるのが、芸術とされていた。
でも、フィンセントは人の孤独や悲しみ、苦しみを絵に描いていた
彼にとって、人は生きてるだけでも美しい。
世界はすべてが美しいと感じていた。
そんな感性‐ギフト(才能)
神から数人しか与えられないものを与えられているのは、フィンセント。
テオは兄のその才能にいち早く気づき嫉妬していた。
才能がある人間には宿命がある。
世界の人を虜にする。才能をどう使うか考えろ!
テオは叫ぶ!
だけど、フィンセントには、テオの言ってることがわからない……。
■おすすめ理由
天才の陰にひそむ人物。
モーツアルトにサリエリがいたように、ゴッホにはテオがいた。
才能あるものとその才能を見抜くもの。
実際のゴッホにも、謎が多いのだけど
このお話は面白いです。
絵からすると少女漫画とは思えない絵だけど、これからの展開が楽しみです。