トラブルは自然の摂理に反したところで起きる
家づくりのチラシを見ていると、内外装材に既製の材料を多く使っているのを見かけます。これらはすべて無機質な材料です。無機質な材料を使う理由は、狂いが起きず、長持ちをさせようという考え方から生まれます。しかし材料そのものは長持ちするのですが、材料同士のディティールや納まりに不具合があると、雨が侵入したりしてしまい、事故につながってしまいます。 一方、家を建てようと考えている人は、無垢材や自然素材に関心が高いのです。しかし無垢材をあまり理解していないと、木が割れたり、狂ったりと、自然の材料ならではの不具合にクレームをつけてしまいます。事故というものは一言でいえば、自然の摂理に反したところで発生するのです。トラブルが起きる要因は?
ひとつに、職人の高齢化、熟練された職人の退職、廃業などです。さらに会社は、スリム化を図ったため、人的能力の低下などを招き、ミスなどが起きやすい環境にあるのです。つまり次のようなことが言えます。1.経験不足と想像力のなさ 2.情報交換と意思疎通の不足 3.ケアレスミス 4.調査・情報不足 |