「本人に気付いてもらう」整理の方法
整理収納のノウハウとして知られていることの一つに「所有物の総数を把握させる」と言うものがあります。たとえば、お洒落が好きで好きで、洋服に埋もれてしまって片づけられなくなっている女性がいたとしたら……
まずは面倒ですが、所有している洋服を正確に何着持っているか、数えることをお勧めします。
「ざっくりタンス2つ分」などではなく、正確に「ワンピース●着、ブラウス▼着、スカート■着、靴下●足、……」という感じに「数」で把握します。
果たしてその総数を、一年365日の間にどれだけ着回せるのか?
じっくりご本人に考えてもらいます。
実際にお客様宅で、300着を超える洋服に埋もれて生活なさっている方がいらっしゃいます。それにもかかわらず毎月新しい服を購入なさいます。
普段着るのは、せいぜい3着くらいです。
同じテイストの服があることを知らずに(知っているけどどこにやったか分からず)、また同じような服を買ってこられるのです。
家の中はタグのついたままの新品の洋服が散乱しています。
週に二度、ハウスキーピングとしてお邪魔していますが、一向に綺麗になりません。
この場合のように「買い過ぎる」という行為は、根本的な原因が個別に異なります。時として心理カウンセラーのような手法も必要になってくることもあります。
が、解決法の一つとして「総数の把握」は有効な手段です。
押しつけにならないように、あくまで「本人に気付いてもらう」立場で話をお進めください。諭したり、怒ったりすると却って逆効果になります。