生徒会の青春模様を繰り広げる矢沢あい出世作
■作品名天使なんかじゃない (1992~1994)
■作者名
矢沢あい
■巻数
単行本:全8巻、完全版:全4巻、文庫本:全6巻
■おすすめの理由
「りぼん」に4年間連載されていた「天使なんかじゃない」は、単行本は全8巻、完全版のコミックスは全4巻、文庫本は全6巻でている作者の出世作です。
新しく創立されたばかりの、私立高校の生徒会を舞台に繰り広げられる青春と恋愛と友情の物語です。
■あらすじ
いつも明るくて元気なので、「エンジェル冴島」というあだ名の冴島翠はクラスの人気者。
友人に担ぎだされ、生徒会役員候補の立候補演説をするハメになってしまう。
そして、翠は密かに気になっていたリーゼント頭の須藤晃、頭脳明晰でいつも醒めている美人の麻宮裕子、美形でモテるが優柔不断な部分のある瀧川秀一、元気がとりえの河野文太とともに生徒会役員となり活動することになる……。
それぞれ異なるキャラクターのメンバーが恋をしたり、トラブルに巻き込まれたり、落ち込んだり、泣いたり……。どこか懐かしくて切なさも感じる青春模様を繰り広げます。
主人公の翠は、可愛くて明るくて誰にでも元気を与える、まさにエンジェルのような女の子。
とても魅力的なのですが、私はいつも醒めていてクールで素直じゃない、マミリンこと麻宮裕子のファン。
キツい性格のくせに実は純愛を守り、友情にも厚いくせにそれを表現するのは大嫌い!
……な突っ張った部分が可愛いのです。
それぞれの色々な事情も絡み、時としてシリアスにもなりますが、素敵な青春ストーリーなので、
何度読んでも一気に最後までのめり込んで読んでしまいます。