純愛、友情、進路…、様々な問題を書き上げたストーリー
■作品名瞬きもせず
■作者名
紡木たく
■巻数
新書判:全7巻、文庫:全4巻
■おすすめの理由
紡ぎたく先生の「瞬きもせず」は、中学生時代に愛読していた「別冊マーガレット」に1987年に連載された作品で、たく先生の作品の中で一番好きな作品です。その後反響を呼んだのか、1988年から1990年まで第2部という形で連載されました。
こちらは舞台が山口県となっていますが、方言が使われており、実際に作者は山口県に移り住んで情景を描くとともに、ストーリーを書き進めたと言われています。
主人公であるかよ子とサッカー部の紺野君との純愛を描いた作品ですが、ただの恋愛ストーリーではなく、家族や友人の問題、進路についての問題などを、ゆったりとした時間が流れる山口県を舞台に書き上げたストーリーです。
なかなか正直に自分の気持ちを表現することができない2人をもどかしく思いながらも、共感できる点も多く、読み進めることができました。
改めて大人になってから読み返したことがあるのですが、また違った共感があり面白かったです。
まだ読んだことのない方は、是非読んでみて下さい。