マンガ・コミック/口コミでおすすめの2000年代の青年マンガ

山を愛する山岳救助の青年 『岳 みんなの山』

主人公は、北アルプスで山岳救助ボランティアとして活動する島崎三歩。山を愛するゆえ遭難者を決して責めたてません。新人の久美は、三歩を通じて、人が山に登る理由、そして山岳救助とはなど、様々な現場を経験することで山岳救助のプロとして成長していきます。

投稿記事

遭難者を決して責めない、山を愛する三歩の活躍

■作品名
岳 みんなの山

■作者名
石塚真一

■巻数

全18巻

■おすすめの理由
2003年から2012年まで『ビックコミックオリジナル』に連載された山岳救助を題材とした漫画です。

主人公は、北アルプスで山岳救助ボランティアとして活動する島崎三歩。
彼の登山の経歴は素晴らしく、数多くの世界の名峰に登頂し、
アメリカで山岳救助経験を積んだ経験をもちます。

山を愛するゆえ遭難者を決して責めず、「また山に登りに来て」と話しかけ、
仮に救助対象者が遺体であったとしても「よくがんばった。」と労わりの言葉をかけます。

そんな三歩のもとに、長野県警山岳遭難救助隊の新人として椎名久美がやってきます。

久美は、三歩を通じて、人が山に登る理由、そして山岳救助とはなど、様々な現場を経験することで、山岳救助のプロとして成長していきます。

物語の終盤で三歩は、友人のオスカーが率いるエベレストへの登頂パーティーを助けるために駆けつけます。

そして、無酸素という最悪の状況の中で必死の救助活動を続け、オスカーをはじめ幾人かの救助に成功します。

しかし、インドチームの救助の無線を傍受し、疲れ切った身体を押してエベレストの猛吹雪の名へ消えてゆきます。


ここで物語はラストシーンを迎えますが、最終で三歩が可愛がっていた小学生・横井ナオタが三歩から預かった帽子をかぶり、青年に成長してジェニーレイクへ立つシーンが描かれます。

三歩がエベレストから生還して、ジェニーレイクでナオタと再会するシーンを望んでいる「岳」ファンが多いのではないでしょうか。


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