マンガ・コミック/口コミでおすすめの90年代の青年マンガ

「仁」の作者による近代史の壮大なドラマ 『龍-RON-』

財閥の跡取りの押小路龍は、渡航中の事故で記憶を失う。やがて日中戦争の動乱の中、歴史の大きな渦に翻弄されながら事件に巻き込まれていく……。「仁」の作者・村上もとかによって描かれた日本近代史の壮大な大河ドラマで、その頂点に立つ作品ともいえます。

投稿記事

史実との整合性も見事な歴史漫画

■作品名
龍-RON-

■作者名
村上もとか

■巻数
単行本:全42巻、文庫版:全21巻

■連載雑誌
ビックコミックオリジナル

■おすすめの理由
近ごろドラマ化され話題となった「仁」の作者・村上もとかにより、1991年から2006年まで
『ビックコミックオリジナル』に連載された大河歴史漫画です。

あらすじ
物語のスタートは昭和初期の京都。主人公の押小路龍は、財閥を経営する押小路家の跡取りとして何不自由ない暮らしを送っていました。

しかし、龍は会社経営ではなく、幼少時から得意としていた剣道で身を立てようと、
武道家育成期間・武専へ入学します。

ここで師の薫陶を受けた龍は、同期と切磋琢磨の末、武道家として、
そして大人として成長してゆきます。

時はちょうど世界恐慌に端を発する激動の時代へと突入。

そんななか、龍の叔父で押小路財閥の実質の経営者・押小路琢磨が何者に襲われ重傷を負い、龍が押小路財閥の総代とに指名され、実業界に入ります。

その後、琢磨殺害の容疑が龍に……。


中国に逃れた龍は、渡航中の事故で記憶を失い、やがて日中戦争の動乱の中、
歴史の大きな渦に翻弄されながら事件に巻き込まれていきます。

この漫画は、日本(満州含む)近代史を描いた壮大な大河ドラマで、
その頂点に立つ作品ともいえます。

実在の人物である内藤高治や甘粕正彦なども登場し、史実との整合性も見事です。

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