食にまつわる言葉アレコレ
あじくーたーならふてーとそーきがのった沖縄そば。付け合わせのふーちば(よもぎ)を入れるとまーさんどー!
~が大好きという時に使われる「じょーぐー」はそば好きだったら「そばじょーぐー」、泡盛好きだったら「泡盛じょーぐー」というふうに使います。民宿の食事では「かめー」という言葉を聞くかもしれません。沖縄では食べることを「かむ(噛む)」と言い、「かめー」は食べてねという意味。沖縄のおばあの「かめーかめー」攻撃は有名。ありえない量のご飯を次々と出しては「かめー」と、もてなすのが沖縄流。
◆その他、よく見かける食に関する言葉
- いまいゆ:「いゆ」は魚のことで、いまいゆは今の魚=鮮魚のこと。魚屋や鮮魚を食べさせる店の看板によく見かけます
- がちまやー:食いしん坊
- くわっち:ご馳走のこと。「くわっちーさびら」でいただきます。「くわっちーさびらん」でごちそうさまとなります
- たまな:キャベツ
- ひーじゃー:ヤギ
- まーみなー:もやし
うちなーぐち、面白表現
だっからよーと並ぶ最強うちなーぐちのなんでかね~。意味は何でかね?とそのままだが、言われた本人もわかっとらん!というニュアンス
- わじわじする:「わじわじ」とはイライラするという意味なので、「わじわじする」とはイライラするとか、ムカつくとかいう意味になります
- あがっ:「あがー」は痛いという意味で、「あがっ」というのは躓きそうになったり、叩かれてちょっと痛い時などに咄嗟に発する言葉
- ちむどんどん:「ちむ」は肝のことですが、「ちむどんどん」となると胸がドキドキして高鳴ることを意味します
- あぎさみよー/あぎじゃみよー:英語のOh My God!!と同じ。あらまー! どうしよう! えぇ~?!みたいなニュアンスです
- だっからよー:日本語にはないニュアンスの言葉で、沖縄言葉の極めつけ。基本的には相手の言葉に同意する意味を持ちつつも、場合によっては、否定も肯定もせず、これを言われたら相手は突っ込む術がない言葉。非常に便利な言葉であると言うこともできます。
(例)
「なんで待ち合わせも遅れたの?」
「だっからよー」
と、ここで会話は自動的に終了となる……みたいなニュアンスとなります。
しまくとぅば、おまけの話
アメリカの文化が上手くミックスされている部分もあり、ますます興味深いうちなーぐち。A&Wは沖縄では老若男女エンダーの名で親しまれています
宮古では「ずみっ!」という言葉をよく耳にしますが、これは最高!という意味で、「ぱにぱに」は元気。八重山で「びーちゃ」と言えば、酔っぱらいのこと。ヤギを意味するひーじゃーと似ているので間違えないように。
また、宮古や八重山の人が「おきなわ」と言えば、それは沖縄本島のことを指し、自分たちは含まれていません。あくまでも宮古の人にとって自分たちは「みやこんちゅ」であり、八重山は「やいまんちゅ」であるわけです。ちなみに、沖縄全土で共通して、アメリカ人のことは「アメリカー」と呼びます。
沖縄でポークと言えば、豚肉ではなくポーク缶のことを指します。ポークにぎりは沖縄の定番おにぎりで、コンビニでは温めてもらうのが基本
オマケ。沖縄は手描きの貼り紙とか看板とか、方言でなくともとにかく言葉のセンスが面白すぎます!