使うほどに色艶が増していく伝統工芸品
「漆」は英語で「JAPAN」と書かれます。日本の伝統工芸である「漆工芸」は、日本そのものを表わすくらい代表的な美術工芸としてみなされているのです。
漆工芸は日本各地で行われていますが、なかでも京都の漆工芸は、平安時代からの伝統を
受け継いでいます。
それは、京都を中心とした茶の湯の文化と漆工芸が密接に結びついているためで、宮廷や公家、武家などの間に茶の湯が浸透するにつれ、その影響を受けながら、人々の生活の中に取り入れられてきたのです。
京都には江戸末期の木村表斉を始祖とする京塗りという漆工芸の技法があります。
そんな伝統的な京塗りの技法を明治30年の創業以来、100年余りにわたって継承してきたのが、「表完堂」です。
京漆器は、下地作りから地付け、研ぎ、錆付けという技法を繰り返し、乾燥、中塗り、
本塗りなど、手間と時間をかけて作られます。
そんな、職人の愛情が注がれた京漆器は、実際に使うほどに色艶が増していくといわれています。
日本が世界に誇る京漆器を、思い出に残る京土産として求めてみたらいかがでしょうか。
■表完堂(ヒョウカンドウ)
住所:京都府京都市東山区東大路通松原上ル辰巳町104
電話:075-561-6377
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日
HP:www.hyoukando.co.jp/
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