第一子:緊急帝王切開
39週の定期健診の際。「胎児の心拍がおかしい。このまま陣痛が来たら胎児が耐えられない可能性があるので、今から切ります」という至極簡単な説明でいきなり帝王切開に。
「手術同意書にいますぐサインを」と渡されたのですが、サインをしようとした腕を、別の看護婦さんが点滴に奪い取ったため、サインすらできずに手術台に上がる羽目に。同意書にサインしたのはその3日後でした!
正直、気が動転して、子供の無事しか考えられず、わが身の恐怖を感じることすらなかったです。
緊急帝王切開の場合、予定帝王切開とは使用する麻酔が違うらしく、手術後に地獄の苦しみを味わいます。
我が子を抱きしめることもできずほぼ半日ベッドの上でもがき苦しみ、次いで唐突に体中が水を渇望します。
なのに、緊急帝王切開の場合、術後に水を飲んではダメなのだそうで、「氷を口に含むだけなら許可します」と氷を何個かだけいただきました。
今もその苦しみだけは忘れられません。
第二子:予定帝王切開
第一子が帝王切開なので、第二子は当然帝王切開に。予定帝王切開では上記の緊急帝王切開の苦しみがないと聞いていて、その点では安心できたのですが……
変に手術日を意識する(考え込む時間がある)だけに、恐怖が倍増。
術前の恐怖は予定帝王切開の方が大きかったです。
正直怖くて泣きそうになりました。
手術中に婦長さんと思しき方が「患者さんの枕元に必ず誰か立って励まして!枕元は一番重要なのよ!」と部下を叱咤なさってました。
赤の他人の看護師さんでも、枕元に居てくださるのが本当に心強かったのを鮮明に覚えています。
おかげさまで術後の痛みはさすがにほとんどありませんでした。
術後に子供と対面もできましたし、家族と会話もできました。
どちらがいいかと言われると、どっちもどっちですね……。
しかし。
緊急でも予定でも、はたまた自然分娩でも。
我が子と会える喜びには替えようがありません。