媒 介
【ばいかい】「仲介」とほぼ同じ意味。売主と買主の間に立って契約を取り持つ行為。一般的には「仲介」のほうが通じるだろうが、法律用語としては「媒介」が使われる。
宅地建物取引業者による売買不動産の広告では、その物件の「売主」なのか、売主の「代理」なのか、売主から依頼を受けた「媒介」なのかを明示しなければならないことになっている。
媒介契約には専属専任媒介、専任媒介、一般媒介という3種類の形式があるものの、広告ではこれらをひっくるめて単に「媒介」と表示していることが多い。
「媒介」によって売買契約が成立したときには、売主・買主とも「媒介手数料」の支払いが必要となる。ひとつの売買契約を1社だけで媒介する場合もあるが、売主と買主の双方に媒介業者が付き、合計2社で媒介行為(売買契約)をするのがいちばん多いパターンだ。
その間に1~数社の「あんこ業者」が介在することもある。売主側業者(元付業者)と買主側業者(客付業者)の間に入って媒介をする中間業者のことを、餅の中身に例えて「あんこ業者」という。なお、媒介に何社絡もうとも媒介手数料の上限額が変わることはない。
「媒介」と「仲介」の使われ方を整理してみると次のようになる。
○ 「よく使われる」
△ 「あまり使われない」
× 「ほとんど使われない」または「使い方が間違い」
○ 媒介業者 ○ 仲介業者 △ 媒介業 ○ 仲介業
△ 媒介会社 ○ 仲介会社 ○ 媒介業務 ○ 仲介業務
○ 媒介契約 × 仲介契約
○ 一般媒介・専任媒介 × 一般仲介・専任仲介
○ 媒介手数料 ○ 仲介手数料 ○ 媒介報酬 △ 仲介報酬
△ 媒介者・媒介人 ○ 仲介者・仲介人
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